【Amazonプライムで配信開始!】電脳コイルがプライム・ビデオで配信開始!!

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みなさんは「電脳コイル」というアニメをご存知でしょうか。2007年に放送されたアニメで、全26話です。毎週土曜日18時30分にやっていました。デジタルと日常が重なった世界を舞台に、繰り広げられる物語は、VRやARが普及しはじめた現代に重なる部分がでてきましたが、2007年当時にこの未来を想像したということが凄いアニメです。

いまデジタルネイティブ世代という言葉が生まれているように、今後電脳コイルの世界が近づきつつあるのではないかと思っています。そんなエントリです。

※電脳コイルのネタバレを含みます。視聴前の方はご注意ください。

【電脳コイル】スマホの次の未来を描くアニメ「電脳コイル」を愛でる

 

電脳コイルとは

舞台は2020年代。メガネ型ウェアラブル端末が世界に普及しだして11年。老若男女問わずメガネをかける世界。メガネをかけると電脳空間上のデータが実際にあるかのうように視覚化できる画期的なアイテムとなっていた。神社と電脳が同居する架空の都市、大黒市を舞台に、小此木優子と天沢勇子、ふたりのユウコが大きな謎と都市伝説に巻き込まれる。

監督は磯光雄。文化庁メディア文化祭に入賞。日本SF大賞受賞。

物語後半は薄暗い雰囲気になり、元気だったキャラクター達がどんどん陰気臭くなっていきます。トラウマとなりうるシーンなども出てくることで話題となった。

OP

綺麗な声と独特の世界観が電脳コイルとマッチしていると思います。

ED

デンスケが歩いているのを、俯瞰している。すべての話を見たあとだと、また違った感情がわいてくるエンディングです。

トラウマ的なシーンも・・・

電脳コイルは一見子供向けのアニメにも見えますが、その内容は決して明るいものではありません。いわゆるギャグ回などもあるのですが、多くは素晴らしい伏線の設定と、専門用語で説明される会話シーンで構成されています。専門用語のなかには完全に説明されない用語もあるので、熱心なファンは考察をしたりしていました。物語後半では結構トラウマになるようなシーンもいくつかあったように思います。特にデンスケがヤサコを救うために犠牲になるシーン。このシーンのせいで、電脳コイルは好きなんだけど、もう見たくないという人もチラホラいるようでした。他にもイリーガルやミチコさん。電脳体が抜けたあとのNODATAの文字。どことなく不気味なシーンが連続していくのですが、その暗さも作品の魅力になっているように思います。

電脳コイルより

追記:アマゾンプライムで電脳コイル配信開始!!

2018年11月、ついにアマゾンプライムで「電脳コイル」が配信されるようになりました。

長かった・・・。これについては各所で「よくやった!!」「電脳コイル配信は良判断!」と言われているようですね。

電脳コイルが放送されてからかれこれ10年経ってますが、未だに根強い人気があることがわかります。そんな人気にあるアニメなのに、これまで見返すにはDVD借りてきて見るくらいしか方法がなかったんですよね。今回アマゾンプライムで見られるようになり、いつでもどこでも電脳コイルが楽しめるようになりました!!

電脳コイルに出てくるような技術

電脳コイルを象徴するアイテムに「メガネ」があります。そのメガネを通すと、仮想現実とリアルが融合しているように見えるようになります。例えば、ポケモンGOのように、モンスターが見えるようになったり、自分の顔に架空のヒゲを表示させたりできようになります。もう本当に、現代社会で実現されているPOKEMON GOや、SNOWにあたるものですよね。それらの機能が一つのインフラに内包されるのが作中にでてくるメガネです。よくVRと一食端で言われていますが、そこにはVR、MR、ARと種類が別れます。

VR,MR,AR,SRの違いについて

  • VR(仮想現実):Virtual Reality・バーチャルリアリティ)
  • AR(拡張現実):Augmented Reality・オーグメンテッドリアリティ)
  • MR(複合現実):Mixed Reality・ミックスドリアリティ
  • SR(代替現実):Substitutional Reality・サブスティショナルリアリティ

2016年がVR元年と呼ばれていますが、上記のように実際には種類で別れます。ですが日本では「仮想現実」と一括りにされている部分もあります。

電脳コイルは「MR」です。MRはざっくりいうとVRとARを進化させたものです。

現代のARの代表例は「ポケモンGO」ですね。モンスターが現実世界に映し出され、それをゲットするために実際に場所を移動するなどですね。文字で説明されるよりも動画を見たほうが早いと思います。百聞は一見にしかず。

電脳コイルはMRですが、VR、ARの技術の発達の先にMRがあります。今はまだVR、ARの発展段階ですが、その叡智の先に電脳コイルがあるということです。じゃあまだ先か・・・と思ってしまいますが、VR、AR、MRの発展速度は目覚ましいものがあります。2020年には約15兆のビジネス規模となると言われています

電脳ペット=ポケモンGO

作中に電脳ペットという、メガネを通してでしか見ることができない動物がでてきます。まさにポケモンGOの世界ですね。作中のペットは持ち主の言うことを理解できますが、ポケモンGOは音声認識には対応していません。ですが、まさに電脳ペットと呼ぶに相応しいものではないでしょうか。

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実現が期待される未来技術

電脳コイルの世界を実現するためにはMR用のデバイスだけではなしえません。その中で注目したい技術を2つ調べてみようと思います。

ジェスチャーインターフェイス

電脳コイルのメガネはスマホのように通話することが可能です。この時電話をかけるとき、通話する者は小指と親指を広げて、耳に親指、口に小指をつけて会話します。このポーズについてアニメ内では説明はありませんが、メガネ側がこの指の形を認識し、電話アプリを立ち上げるということをしているとしたら、ジェスチャーでメガネを操作していることになります。他にも、例えば電脳ペットを抱っこしたり、仮想の札を持って投げるなど、体の動きを指先まで認識しているようです。これについても指だけでコンピュータを操作している動画がありました。

このジェスチャーについてはWiiやキネクトなど、ゲーム業界で使われて以降、そんなに存在感を出していません。ですが、メガネ型デバイスとの親和性は高いと思います。ディスプレイが使われ続ける以上、マウスとキーボードというデバイスが使われ続けるかもしれませんが、ディスプレイから人間が離れれば注目を受ける入力方法だと思います。

5G

この技術については、もう実現がIoT(internet of things)という、モノがすべてネットワークにつながっているような社会が実現するためには、通信速度が重要になってきます。電脳コイルの作中ではあまりデータ量、というよりパケット料を「お年玉換算」なんて表現されていますが、すべての物体に現実と見間違うほどの高解像度なテクスチャが貼られ、位置情報も常にやり取りし、その更新が随時行われています。作中では小学生以下の人もメガネをかけているほどですので、人口のほとんどがこのやり取りをネットワーク上でおこなっていると考えると、ものすごいデータ量だと思われます。この「5G」ではこういった社会がくることを見越して、「多接続、低遅延」をテーマに開発が進められています。その速度10Gbps!

例えば電脳コイルの世界でも、遅延があるとアニメとしても面白くないし、登場人物も困ってしまいます。メガビーを出して相手に当たったと思ったら遅延によって、実は当たっておらず、巻き戻しがおこって反撃を受けたなんてことが起こったらつまらないですね。5Gではこういった問題がおこらず、操作したことが遅延なく現実に反映させることができるようになりますね。

最後に

デジタルネイチャーとしての電脳コイル

電脳コイルの世界では昭和の風景とデジタルが融合した不思議な日本を描かれていました。未来を想像するとなると、家や車など、ほとんどのものが現在のものとは違っていて、突拍子もないもので描かれることが多いです。そうではなく、今ある日常にデジタルが自然と融合している、一種のデジタルネイチャーを予言したアニメの一つだと思います。昭和+デジタルというと、「ドラえもん」もそんなものかもしれませんね。

再放送&一話無料配信中(2018年現在)

2018年に電脳コイルの再放送はありませんでした、何分人気が高かった作品でもありますので、NHKで再放送がされる可能性はとても高いですね。なによりもVRやARが注目されると、それを扱った作品というのが再評価される流れということも考えられます。メガネ型デバイスの覇権がまだ出現していませんが、スマホでiPhoneが出た瞬間に爆発的普及がなされたように、これ!というデバイスが出現したら、また電脳コイルが再放送されるかもしれません。

それからGYAOでは電脳コイルの一話無料配信がおこなわれています。

久しぶりに見てみましたが、世界観について説明がないにも関わらず、あぁこういったコンピュータがある世界なんだと、不思議な納得感のある1話になっていました。(デンスケを見ると悲しくなってしまいますが)また見返したいと思います。

以上です。読んでいただきありがとうございます。

 

追記:アマゾンプライムで配信開始!!

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