吹奏楽部以外も必見!アニメ「響け!ユーフォニアム」の魅力を考える。

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アニメと言えば日本を代表するサブカルチャーの一つですが、2015年4月に「響け!ユーフォニアム」というアニメが公開されました。

1期公開後、アニメ2期に続き、2017年と2018年に劇場版3部作の公開が決定しているなど、根強い人気が垣間見えます。

何が魅力であるのか考察してきます。

以下ネタバレ注意です。

よろしくお願いいたします。

響け!ユーフォニアムとは

原作は武田綾乃による小説シリーズ。

宝島社文庫より刊行。2013年に1巻の刊行後、漫画、アニメとマルチメディアで展開中。

吹奏楽部が題材となっており、成績が芳しくない生徒達が努力を続け全国大会出場を目指しながら、恋や勉学、それぞれの思惑が交錯するジョブナイル作品。

2015年に1期、2016年に2期がアニメ放送された。

登場する部員たちは厳しい練習を乗り越え、ついには全国大会出場を果たす。

「響け!ユーフォニアム」より主人公:黄前久美子 担当は低音パートのユーフォニアム

タイトルにもあるように主人公が用いる楽器は「ユーフォニアム」と呼ばれるものです。

ユーフォニアム 低音パート

ユーフォニアムは低音パートですが、吹奏楽部を題材にしていて低音パートが主人公であるというのは非常に珍しいと思われます。

音楽を取り扱ったアニメであれば多くは主旋律を奏でるリードギターやあるいは指揮者などが主人公(=集団を引っ張る存在)になりやすいですが、今作は低音役が主人公であるということもあって、どちらかというと主人公は聞き手に回り、吹奏楽部全員が主役であるような「群像劇」に仕上がっています。

(群像劇とは 一人の主人公を中心にするのではなく、複数の主要キャラクターに焦点を当てる作品のコト)

ユーフォニアム デモ動画

圧倒的リアリティな楽器の描写

アニメなどのキャラクターに力を入れるのは普通であることですが、このアニメでは楽器にとてもこだわりを感じます。

「響けユーフォニアム」設定画より、キャラとユーフォニアムの設定画

色々な角度の楽器が設定画として詳細に描かれています。

またとても気に入っているのが光の反射の描写です。

アニメ本編より、二つ並ぶユーフォニアム、曲面で出来る光と影がとてもきれいに描かれています。

こういった題材ありきな作品には「本物はこうではない」という指摘が入りがちですが、「響け!ユーフォニアム」ではそういったリアリティに関する描写への指摘はほとんど見受けられません。

徹底した楽器への愛を感じるのもこの作品が話題になる要因かもしれません。

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オススメシーンTOP3

 

アニメを見終わって「いいな」と思ったシーンを紹介していきます。

1.苦手な部分を克服しようとして集中しすぎるシーン

主人公が練習に没頭しすぎて鼻血が垂れるまで気づかないシーン。

いきなりマニアックかもしれませんが、主人公が影でこっそり練習するシーンはやはり見入ってしまいます。スラムダンクの桜木がその例でしょうか。

「スラムダンク」より
朝早く起きてシュート練習をしていた桜木

2.演奏会のシーン

迫力の演奏シーン

練習した成果を出す演奏会のシーンは音楽をやっていない人でも必見です。

3.少しドロッとした人間関係

女の子が多く登場する作品ではありますが、キャッキャウフフというわけでもなく、キャラクターは割と等身大な若者に合わせており、人間関係も綺麗なものだけではないように描かれています。

以下例です。

  • キャラの口調が友達相手と家族相手では明らかに変わる(家族には気だるく話す)
  • 才能のある人にはあまり関わらないようにする
  • 実力の上下関係と学年による上下関係が逆転する。

演奏以外にも人間関係に着目してみると、吹奏楽部をやっていなかった人でも共感できる部分が多くあり、飽きさせません。

登場キャラクター集合写真
一人一人が吹奏楽部にかける思いが異なっているのが凄い

トレンドの推移

グラフが出ない場合はお手数ですがページの更新をお願いいたします。

1期放送が最初のピーク、続いて2期放送がピークになっています。

注目度としては最初のピークから徐々に下降傾向ではありますが、映画3部作が公開を予定していることからも作品自体がもたらす利益というものは大きいと見込まれているようです。

実際音楽作品としてはかなりの高評価を受けているので今後吹奏楽部を題材にした作品が作られる場合は必ず比較されるでしょう。

吹奏楽部を題材にし、さらに低音を主人公とした意欲作。

まだまだ北宇治高校吹奏楽部の音は響くようです。

ありがとうございました。

追記

劇場版第2弾 「響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ」を見てきた感想を書きました。

こちらも是非読んで行ってください。

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