プロゲーマーを諦めたという記事を読んで考えたこと、感想など

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「プロゲーマー専門学生の僕がプロを諦めた3つの理由」という記事が公開されていました。

私自身、最近は昔ほどゲームをしなくなりましたが、熱心にテレビに向かってプレイしていた者の一人として非常に興味深く、なかなか考えさせる記事でした。

その記事を読み終わった後の率直な感想をまとめておこうと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

「プロゲーマー専門学生の僕がプロを諦めた3つの理由」という記事を読んで思ったこと

率直には「そりゃそうだろう」という印象だが・・・

上記が今回気になった記事です。

要約させていただくとこの記事の投稿者がプロゲーマーを諦めた理由は以下の3つに絞られています。

  • プロに本当になれるのかどうかという将来の不安を拭いきれなかった。
  • 投稿者の好きなゲームはあまりコンテンツとしての需要がなかった。
  • 日本ではe-sportsが流行らないと判断した。

だいたい搔い摘むとこんな感じでしょうか。

ゲームのプロ?と思う人もいると思いますが海外ではe-sportsとして将来なりたい職業にプロゲーマーがランクインするほど盛り上がっているようです。

私個人が、記事を読んでまず思ったことは「そりゃそうだろう」という感想でした。

ゲームソフトの人気というのは水物ですので、好きなゲームが流行るのか流行らないのかはもちろん蓋を開けてみないとわかりません。

どんなに人気作の続編でも出来しだいではユーザー数は減少するでしょう。

また日本の法律上高額な賞金がかかる大会は運営できないというネックがあります。

e-sportsが流行らないという理由の一つとしてよく登場する問題です。

そういった要素により自分の好きなゲームだけでプロになるのは難しいというのはわかります。

こういう分析は専門学校に入学しなくてもある程度調べられるので入学をする前に事前に考察しておくべきじゃないの?と第三者からすれば思ってしまいました。

 

「そりゃそうだろう」と思ったのはこういった理由ですが、なかなか闇が深いのは学校側であるということは多くの人が思うと思います。

なぜなら現在ゲームのプロとして活動している人はそんな専門学校に通っていたわけではないからです。

「ゲームのプロ」になっている人はどういう人か

学校側の闇が深いと書きましたが、そもそも今プロゲーマーとなっている方達はどのようにしてプロになっているか、という話になります。

私の調べた限りですが、今現在多くのプロゲーマー達はスポンサー企業側から声をかけた、

またはプレイヤー側から売り込みをしてスポンサーを獲得したかの選択肢であると思いました。

つまり学校なぞ通さずにプロとして活動を始めています。

例えば国内でプロゲーマーといえばウメハラこと「梅原大吾」さんという方がいます。

少し格闘ゲームについて調べると大体この人に行きつきますね。

なぜなら日本人として「プロの格闘ゲーマー」は彼が史上初であるからです。

梅原大吾さん 出典:ファミ通.com

彼を最初にスポンサードしたのは「MadCats」(マッドキャッツ)という周辺機器メーカーでした。

 

ウメハラさんは以前のインタビューでスポンサーの話はこれ以前からすでに何個か受けていたと語っています。

彼の業績はググればすぐに沢山でてきますし梅原さんの生き方に共感を覚える人も多いようです。

ウメハラ(梅原大吾)さんの名言が深い!プロゲーマーから学ぶ生きるヒントの数々

彼と同じようにスポンサーを受けプロとして活動している方達もいますが彼らに共通していたのは「大きな大会に出て実績をあげている」ということです。

そもそも彼らはそんなゲームの専門学校を出ていません。

コントローラーと指先一つで世界を周り実績を残してきた者達です。

そういった事情を知らない若者に対して甘い言葉で誘惑し、高い授業料と貴重な若い時間を奪うのはどうかと思います。

これからゲーム業界を発展させていこうと頑張っている方たちがいる一方、影に隠れ汚い大人が金目当てでe-sportsに入ってくるのは穏やかじゃないですね。

 

「プロゲーマー」とはどういった存在なのか

歴史の浅い「プロゲーマー」というジャンルにおいて、明確な定義はまだされていないようです。

例えば将棋でいう棋士であれば、奨励会という規定の団体に所属し、規定の勝率、順位をとり初めてプロ棋士となります。

そういった「規定」がプロゲーマーにはないのです。

では今プロゲーマーと名乗っている方たちはどういう人達なのか。

これについては「ゲームのプレイで生計を立てられる人」という定義になりそうです。

(もう少し厳密になるならば「スポンサードを受けている人」をプロゲーマーと呼ぶ?)

ここについては今後も議論されていくであろうと思われますが、

プロとアマの違いについての議論はこれ以前にも公の場で沢山されてきました。

「プロ」と「アマ」の違いはお金を稼いでいるかどうかだけではない

中でも私が気に入ったのは上記の記事で、とてもよくわかりやすいと思います。

お金を稼ぐことがプロではないのです。

自分がゲームをプレイすることでお客さんが満足するかどうか。

そこが重要であるように思います。

東大卒プロゲーマーのときど氏も同じようなプロ感について語っています。

東大卒プロゲーマー“ときど”が語る、プロゲーマーのプライド、“本当の勝ち負けは試合の勝敗じゃなくてお互いの納得”

 

感想・まとめ

これまで読んでいただき、ありがとうございました。

まずはプロゲーマーを諦めたという記事を書いた方元専門学生の方にプロゲーマーについて考える機会を与えてくれたことに感謝します。

e-sportsは海外でもかなりの盛り上がりを見せ、今後日本でも成長を続けるジャンルであると思います。

そういった成長する業界には汚いオトナが目をつけるのだな・・・という虚しさとともに、そういった闇に負けず、自分の信じた道を進み続ける人を応援したいと思いました。

 

以上です。

ありがとうございました。