地球外少年少女とファイナルファンタジー7(FF7)の似ている点を考察する
2022年1月28日にNetflexで公開された「地球外少年少女」を見終わりました。
全6話という、話数としては短いものでしたが楽しかったです。
試聴している中で一つ気になることがありました。
それは劇中で流れる音楽があるゲームに出てくる音楽に似ていたことです。
それは「ファイナルファンタジー7」です。
最初は音楽だけかと思いましたが、どうにもインスパイアを受けていそうな設定や場面が他にもあったのでまとめておこうと思います。
「地球外少年少女」、「ファイナルファンタジー7」のネタバレを多く含みますので、読むときはご注意を。
地球外少年少女でファイナルファンタジー7の「JENOVA」に似た曲がかかる
地球外少年少女の劇中でかかる曲とファイナルファンタジー7の「J-E-N-O-V-A」という曲が非常に似ていることに気づきました。
地球外少年少女でいうと、物語の後半、特に5話6話に多く流れていました。
聞いてみるとわかりますが、似ているというよりも完全にフレーズが一致していますね・・・。
ただ音楽のフレーズが似てしまうのはもう仕方がないのでたまたまかなと思っていました。
しかし地球外少年少女を見ていると、音楽だけではなく、主人公たちが状況や場面で類似しているものが多くあることがわかりました。
類似点1:どちらも隕石の落下を防ぐことを目的としている
地球外少年少女では後半の目的が「隕石の落下を阻止すること」になります。
ファイナルファンタジー7でも、「メテオ(隕石)の落下を阻止すること」が物語後半の目的になります。
結果的に地球外少年少女では隕石落下を食い止めることに成功しますが、FF7では隕石が地球へ落下。
エアリスの唱えたホーリーと、星自身のライフストリームが隕石を食い止めます。
このように地球外少年少女とファイナルファンタジー7では隕石に関して似ている設定があります。
類似点2:「どこでもない場所の中間」と「ライフストリーム」の表現
物語後半に地球外少年少女では主人公の登矢はセカンドセブンにダイブしますが、FF7でもラストに主人公のクラウドがライフストリームへダイブします。
その時の表現も暗い空間を猛スピードで移動するもので類似しています。
こういった移動の表現は別のアニメ作品やゲームでもやられていることなので、たまたまかなと思ったのですが、その後に映るどこでもない場所の表現もなんとなくファイナルファンタジー7のライフストリームを連想させます。
さらにその後、主人公とヒロインが手を取り合うシーンまでの流れもFF7と地球外少年少女では似ている部分だと思われます。(助けるという意味で言うと、男女の位置関係が逆になっていますが)
よくある表現と言われればよくある表現ですが、前述の通り音楽が似ているので意識して見てしまいます。
類似点3:史上最高知能に達したAIの名前「セブン」とファイナルファンタジー「セブン」
最後に、磯光雄監督がファイナルファンタジー7を意識していると確信したのが、劇中に登場するAIの名前が「セブン」だということです。
それまでは地球外少年少女とファイナルファンタジー7の類似点は音楽や場面といった断片的で決定打に欠けるものでしたが、この「セブン」というAIの名前はかなり決定打になるのではないでしょうか。
劇中ではおそらく7番目のAIだから「セブン」と名付けられており、後継機には「トゥウェルブ」という12を意味するAIも登場しています。
まとめ
この記事は地球外少年少女とファイナルファンタジー7の類似点をあげることが目的であり、地球外少年少女という作品をサゲる目的で書かれたわけではありません。
地球外少年少女は物凄く面白かったですし、私自身磯光雄監督の大ファンです。(電脳コイル大好きです)
これまで解説してきた通り、地球外少年少女が作られるにあたって、何かしらFF7からインスパイアを受けたのは事実なのではないかと思っています。
隕石の落下を阻止するという設定になったことで、FF7を思い出し、小ネタ的な要素で監督が入れたのかもしれません。
真相は明らかになることはないと思いますが、そういった観点で改めて地球外少年少女を見返してみたら、新しい発見があるかもしれませんね。
以上です。
読んでいただきありがとうございます。