keyballを組み立てたけどキーが反応しない時にやったことの備忘録
keyballというキーボードを某youtuberさんの動画で知り、興味を持ったので大金をはたいて購入しました。
このキーボード、とんでもいなく高価なキーボードで、最低でも3万円は軽くします。
そんな高価なキーボードなんですが、実際に使い始めるまでに組み立てが必要で、はんだ付けが必要です。
そのため組み立てをミスすると全く使い物にならない無用の長物、高価な文鎮と化します。
私自身自作キーボードは初めてで、はんだ付けも学生のころに授業で少しやったくらいのものだったのですが手順に従ってなんとか全て組み立てていざPCに繋げてみたのですがほとんどのキーが反応しませんでした。
大金がかかっていると人間不思議なもので『絶対になんとかしなければ・・・』と力が湧いてくるものです。
ということで色々と試行錯誤した結果を備忘録としてまとめておきます。
Remapの「Test Matrix Mode」でキーボードの反応を確認
やっとの思いで組み立てたkeyballですが、すぐに使い始められるわけではありません。
まずはkeyballのキーの反応はRemapの「Test Matrix Mode」で確認します。
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-11-644x236.png)
「Test Matrix Mode」はRemapでデバイスを選択した後に右下の三点から選ぶことができます。
もしもRemapからkeyballが選べない場合はPromicroの認識がおこなえていない可能性があります。
その場合は再度ファームウェアがインストールされているかを確認しましょう。
そもそもインストールができない(デバイスが認識されない)場合はPromicroの不良の可能性もあるので問い合わせをしたほうがいいかもしれません。
繋げてみたがキーが反応しない
keyballは組み立てるだけでも大変ですが、組み立ててからも結構大変だということが今回わかりました。
実際に組み立てて最初に繋げた時のスクショはこちらです。
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-6-644x247.png)
(oh...絶望)
青色が正常に反応したキーですが、ほとんどありません。
なんだったら右のキーボードが全く反応していません。(今回は左のキーボードにケーブルを繋いでいます)
『そんな・・・大金はたいたのに・・・』とこの時点では絶望感がすごかったです。
何はともあれ解決策を探る
もしも同じような症状におちいっている人がいたらまず伝えたいことがあります。
「まだ慌てるような時間じゃない」
というのもkeyballを組み立ててみたものの正常に動かないということは多くの人が経験しているようです。
公式のissueやdiscussionsには多くの同じような症状を抱えている人が多くいます。
まずはそこでやり取りを読んでみましょう。
私もディスプレイに穴が開くくらい読ませていただきましたが、だいたい同じようなやり取りがされていました。
よく起きていそうな不具合としては以下のとおりです。
- 特定のキー1列・行が丸々反応しない
- 特定のキー一つが反応しない
- 繋げたキーボードが片方反応しない
それぞれの回答を大雑把にまとめてみると以下のようになります。
- はんだがちゃんと馴染んでいるか確認
- はんだが他の部分と接触していない確認
- 通電しているか確認。通電しているようであればキースイッチが折れていないか確認
回答のほとんどが『はんだ付けのやり直し』だった印象です。
だいたいはんだ付けの見直しで動くようになる
結論を書いておくと私もはんだ付けの見直しで全て正常に動くようになりました。
動くようになるまでの過程は以下のとおりです。
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-7-644x211.png)
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-8-644x213.png)
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-9-644x210.png)
![](https://trend-tracer.com/wp-content/uploads/2024/05/image-10-644x213.png)
基盤とパーツがちゃんと付いているか確認
最初はなにを見直していいか全くわからなかったのですが、基盤を横から覗いてみると一部のパーツが浮いていてしっかりと基盤に接地していませんでした。
なのでハンダを少し追加して、基盤とパーツの間にはんだがちゃんと浸透するようにやり直しを行いました。
はんだし忘れがないか確認
keyballははんだ付けの箇所がとても多いのでどこかにはんだ付けのし忘れがあると思います。
なのでまずははんだが乗っていない箇所がないかを確認してみましょう。
ProMicroで端子のショートが起きていないか確認
こちらのdiscussionsにあるように縦一列丸々反応しない系の不具合は、ProMicro周辺の半田付けに問題がある場合が多そうです。
特に細かいはんだ付けが要求される箇所でもありますが、乗せたはんだが別の箇所に接地してしまっていてショートしていることが多そうなのでここの見直し(はんだの吸い取り)をしてみるといいかもしれません。
![](https://private-user-images.githubusercontent.com/143698349/297554755-42a0eb9a-9666-4a73-9805-b2e531eee2bd.jpg?jwt=eyJhbGciOiJIUzI1NiIsInR5cCI6IkpXVCJ9.eyJpc3MiOiJnaXRodWIuY29tIiwiYXVkIjoicmF3LmdpdGh1YnVzZXJjb250ZW50LmNvbSIsImtleSI6ImtleTUiLCJleHAiOjE3MTY2ODkxMTYsIm5iZiI6MTcxNjY4ODgxNiwicGF0aCI6Ii8xNDM2OTgzNDkvMjk3NTU0NzU1LTQyYTBlYjlhLTk2NjYtNGE3My05ODA1LWIyZTUzMWVlZTJiZC5qcGc_WC1BbXotQWxnb3JpdGhtPUFXUzQtSE1BQy1TSEEyNTYmWC1BbXotQ3JlZGVudGlhbD1BS0lBVkNPRFlMU0E1M1BRSzRaQSUyRjIwMjQwNTI2JTJGdXMtZWFzdC0xJTJGczMlMkZhd3M0X3JlcXVlc3QmWC1BbXotRGF0ZT0yMDI0MDUyNlQwMjAwMTZaJlgtQW16LUV4cGlyZXM9MzAwJlgtQW16LVNpZ25hdHVyZT1jYjI1NTg3NDY2Y2ZmYWY4ZjEyZDY3MThhOTdkZWFkMzliMTM1MTU0Mzk5MDdkNjhjMWZiNzM0NjIyYjRkMmJmJlgtQW16LVNpZ25lZEhlYWRlcnM9aG9zdCZhY3Rvcl9pZD0wJmtleV9pZD0wJnJlcG9faWQ9MCJ9._di4rz61zvKtiqv8_4oPGii4NBOgHBVtJZrwjlirQv8)
やっとの思いで動くようになったkeyball
ということでやっとkeyballが動くようになりました。
この文章も組み立てたkeyballで書いています。
入力はやはりコツが必要みたいで、全然慣れておらず、タイピングも遅くなりましたが楽しくタイピングできています。
最初は本当に完成させられるんだろうか、と不安になったこともありましたが根気よくはんだ付けを見直してよかったです。
同じように困っている人へ、少しでも役に立てれれば幸いです。
(本当に困ったら公式のissueやdiscussions、SNSなどで相談してみましょう)