【ネタバレあり】『レインコード』クリア後のレビュー・評価と考察【ロード長いよ】

ゲーム,エンタメ,レビュー

2023年6月30日に発売された任天堂switch用ソフト「超探偵事件簿 レインコード」をクリアしたのでレビューしていきたいと思います。

ダンガンロンパV3以来のスパイク・チュンソフト制作のゲームでした。

私のチュンソフト経歴を書いておくと、ダンガンロンパ、ダンガンロンパ2、絶対絶望少女、ダンガンロンパV3はプレイ済みになります。

ちなみに面白さ降順にするとダンガンロンパ2 > ダンガンロンパ > 絶対絶望少女 >= ダンガンロンパV3 という感じでしょうか。あくまで主観的なものなので参考程度にしておいてもらった上で、レインコードのレビューをしていきたいと思います。

タイトルにも書いてありますが、ネタバレ注意です。

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目次

で、面白かったの?

結論から言えば面白かったです。各項目に対して点数をつけるなら以下の通り。

  • ストーリー ・・・90点
  • 設定・世界観 ・・・90点
  • ゲームシステム ・・・50点
  • 謎解き・トリック ・・・70点
  • 音楽 ・・・85点
  • キャラクター ・・・80点

ゲームシステム(ロード時間や操作性)以外は非常によくできていると思います。

特にストーリーに関しては、過去にダンガンロンパをやっていた人であればハマると思います。

もちろん良かった点、不満な点ありますがゲームをクリアした後の読後感は非常にいい作品と言えるでしょう。

正統派ぶっちゃってどうした?エグみが足らないぞ?

私自身チュンソフトの過去作はほとんどプレイしているのですが、全体的にキャラクターやテキストがマイルドになっている印象を受けました。

今作の印象は「正統派なミステリー作品」です。

過去シリーズ全体を取り巻く、「異端で邪道に振り切った作品」では決してないと思います。

過去作にあったこんなシーンや・・・(絶対絶望少女より)
こんなシーンはレインコードに登場しない(ダンガンロンパ2より)

ちなみに今作のCEROはD(17才以上)になっていました。

発売前インタビューでは「Zにならないように頑張っている」とあるため、もしかしたらエグみは意図的に抑えられたのかもしれないですね。

https://www.inside-games.jp/article/2022/10/05/140895.html 過去インタビューより

新規プレイヤーは死に神ちゃんのノリに耐えられるかどうかが大事

上位の通り、CEROのおかげかわかりませんがダンガンロンパほどではないけど、趣味の悪いテキストが続くことはままあります。

特に「死に神ちゃん」のノリについていけない場合は厳しい印象。

とはいえラストでは今までピーピーうるさかった死に神ちゃんが、しおらかになり、ユーマと別れるシーンはグッときました。。

ノリで楽しめ、考えるな、感じるんだ。

ストーリーや謎解きはシンプルで王道なので普通に面白い

レインコードのストーリーは一見複雑そうに見えますが割とシンプルです。

全五章ですが基本的に各章は独立していますし、最初の4章はすべて5章への伏線になっていると言ってもいいでしょう。

なので昨今の作品にありがちな「実はこうだった!けど実はこうだった!と思わせておいて実はこう」多重種明かしみたいなことはありません。

面白さでランクづけするとするなら 4章 > プロローグ > 2章 > 1章 = 5章 > 3章 でしょうか。

ヤコウ=フーリオが犯人の第4章が一番面白かったです

特に第4章が面白かったです。トリックもよくできていたので謎迷宮では何回か間違えた選択肢を踏んでしまいました。ただヴィヴィアの言動は少しイラっとしました。

逆に3章は犯人も早々にわかっちゃうし、トリックもチープな感じがして残念でした。もうちょっとフブキさんの時間もどしの能力を活かした攻略もしたかったです。ただのコンティニュー機能になってしまっていたので。

2章は犯人が早めにわかるということが逆にスパイスになっていてよかったです。アイコを中心にした仲良し3人組が親友の敵討ちのために殺人を犯す。そしてその3人を主人公が殺すという構図が見事だなと。わかってしまってからは謎迷宮を進むだけで心が痛みますね。

4章ではヤコウの奥さんの復讐が動機とのことですが、そこもプレイヤーの想像に任せるのが良かったです。(ダラダラと過去映像を流さなくて本当に良かった)

ヤコウ所長に関しては小説版で補完されているのかもしれませんが、予約特典の小説を持っていないのでここでは割愛します。

第5章は惜しい・・・解鍵集めをさせない方が良かったのではないか

劇中で「カナイ区最大の謎」が明かされるのは第5章です。

第5章で明かされる謎としては以下の通り。

  • カナイ区で死体が早々に処理される理由
  • カナイ区に雨が降り続く理由
  • カナイ区の住民の正体
  • ホムンクルスの正体
  • 空白の1週間事件の存在と全貌
  • ユーマ・ココヘッドの正体
  • 探偵協会とカナイ区の裏のつながり
  • カナイ区名物肉まんの正体
  • マコト=カグツチの正体と狙い
  • 死体の血がピンクの理由

これだけの謎が一気に怒涛のように種明かしされるというのは爽快です、爽快なんですが・・・。

解鍵集めの段階で何となく真相に気づいてしまうんですよね・・・。

謎迷宮という仕様がある以上、ある程度の前情報をユーザー側に提示しておく必要があるというのは理解しているのですが・・・。

もしも全ての種明かしが何の前情報も無しでおこなわれるような展開だったら、きっと何倍も驚きと絶望がプレイヤーを襲ったんじゃないかなって想像します。

最後の謎迷宮くらいは解鍵システムから逸脱してしまってもよかったんじゃないかなぁと。

実際ユーマの本当の正体とマコトの正体は前情報があまりなかったので驚きました。

まさかあのラーメン屋がこう絡んでくるとは・・・w。

肉まんの正体が人肉ってのはめっちゃ攻めたなぁと思いました。いい意味でチュンソフトらしい設定ですね(笑)

世界中の超探偵たちが捕まえた犯人たちがカナイ区の住民に食われている=つまり探偵協会も裏で繋がっているという設定はよく考えたと感じました。

若干無理がある気がする解決パート

クギ男の事件の模倣犯とかは物的証拠がないですし、ちょっと強引だなぁと思った点はいくつかあります。

まぁそこはダンガンロンパ時代から変わらないので別に気にしないのですが気になる人は気になっちゃうかも。

半ば正統派なミステリー作品を気取っているあたり余計目につきやすいかもしれません。

まぁミステリーにツッコミは野暮ということで割愛。

ストーリーを終えてみて、改めてパッケージ絵を見直してみる

レインコードパッケージ版

プロローグで死ぬ面々は置いておいて(画面中央に死ぬ面々を集めるのも趣味が悪い・・・笑)。

2章で登場するクルミ・ウェンディーが大きく描かれている理由はストーリーを終えた後だとよくわかりますね。

最初は2章だけのキャラかと思っていたのですが、まさか作品全体を通してのヒロインだとは思いませんでした。

第5章でバディも務めますし、かなりのユーマラブで愛嬌のありますね。

「カナイ区の住民が実は死んでいてホムンクルスに成り代わっている」という事実が出てきたときも「もしかしてクルミも?」と最初に思ってしまっていました。

彼女が泣いているのは理由はわかりませんがユーマの身を案じている場面があったのでそのシーンを想定しているのかもしれません。

そしてクルミの後ろにデカデカと描かれた片目が光っているのはお面を取ったマコト(主人公のホムンクルス)でしょうか。

ナンバー1時代のユーマだと解釈しても面白い気がします。

背景の謎の文字列や英語に関してはほとんど見えないので意味はわかりませんが、第4章でヨミーと博士が外部に情報を流していたメールに関連したものなのかなと考察します。

カナイ区の世界観・設定はすごくいい

カナイ区の世界観はいわゆるサイバーパンクに入ると思うのですが、とてもよかったです。

ネオンで光る建造物が湿った石畳にうつる街並みなんて最高じゃないですかね。

なんとなくFF7のミッドガルを思い出した人も多いんじゃないかなと思います。作中でパロディされるのは主にドラクエでしたが(メラミとかルーラとか効果音諸々)。

差し詰めアマテラス社は神羅カンパニーでしょうか。

紫を主体としたデザインがとてもいいですね。

街並みも入り組んでいますが、大きすぎず小さすぎず移動しやすいサイズにおさめたのかなと感じました、

謎迷宮をクリアしたら現実世界で犯人が死ぬ設定いる?

ミステリーの面白い部分は、謎解きの過程や犯人を追い詰めるスリルなど色々あると思います。

個人的には、事件を解いた後の犯人の独白が非常に好きなのです。

逆転裁判シリーズのようにブレイクされた後の犯人のリアクションや話が好きです

なぜ犯行をしたのか、追い詰められた犯人が見せる諦めや償いの言葉や時には諦めの悪さや言い訳など。

事件を解いた後にも盛り上がる場面があるのがミステリーの良い点だと思うのですが、謎迷宮はクリアした段階で犯人はすぐ死にます。

ユーマたちは謎迷宮で犯人の足掻きを観れますが、現実世界では急に人が死んでいるだけです。

これってミステリー作品としての魅力を自ら削ぎ落としているように見えて仕方ありません。

命を奪うという設定が活きているのは2章と4章だと思いますが、作品のどんでん返しには使われませんでした。

デスヒコもしくは変装した人物が犯人で、現実に戻ったら全く想定してなかった人物が死ぬとか、街の人全員が犯行に加担しており、事件を解くことで街の人全員を殺してしまうのでは〜とかプレイ中に想像していたのですが、そんなことはなかったです。

犯人たちにはぜひ現実世界でも釈明と言い訳、最後の断末魔を言って欲しかったなと思いました。

ゲームシステムがとにかくクソで出来が悪すぎる

ここまで結構褒めてきたのですが、間違いなくクソなのはゲームシステムの部分です。

「謎解き」という一見地味な内容をいかに派手に、ユーザーを飽きさせないようにするかは考えられていると思うのですがシステムの触り心地がついてこれていません。

せめて移動は8方向じゃなくて16方向にしてくれ

今作はカナイ区の中を移動するパートが多くありますが、移動の操作性で一番モヤモヤしたのは移動の段階です。

カメラは360度カメラなのに8方向しか移動できない操作性はどうなんでしょうか。

カメラを斜めにしつつビル街を映しながら移動したいのに主人公が進行方向に対して真っ直ぐ進まずイラっとします。

くるっと回り込んで階段を登るという操作もちょっとコツがいるレベルです。

ちなみに移動は上押しっぱなしで進行方向は右スティックのカメラで操作するといい感じに動けます。

操作パートでも斜め移動は多用するためここはここは16方向なり360度移動にしちゃってもよかったのでは?と思いました。

流石にロード多すぎ、時間長すぎ

これは他の方のレビューにも出てきそうですが、流石にロードが多すぎます。

カナイ区内を移動する際、エリアを跨ぐのですがいちいちロードを挟みます。そして長い。

流石に見飽きた

特にひどいなと思ったのは謎迷宮の推理デスマッチに入る前のロード。長すぎて欠伸が出ますしやる気が削がれます。

このゲームを評価する際に間違いなくマイナス要因になるんじゃなかなぁと思います。

迷宮スキルがほぼ意味を成していない、結果的にサイドミッションがだるい

結論から、成長要素としてユーマのレベルがあるのですが全く意味はないです。

別にあってもなくても謎迷宮のクリアが楽になるわけではないし、別にこっちもクリアが簡単になることを望んでいないです。

サイドミッションもいくつか用意されていますが、内容も地味。

主人公の周りの、例えばハララさんのキャラを掘り下げることができるとか、ヤコウ所長やクルミちゃんのことが深ぼれるものではありません。

単純にお使いゲーで、エリア移動をして所定の場所でポチポチとボタンを押すだけです。

一応ご褒美として経験値が手に入るのですが前述の通り成長スキルが死にシステムとなっている以上手に入れる必要はほとんどありません。

ここは残念でした。

ミステリー系になんで成長スキルをつけたのか本当に謎ですね。いらないと思います。

QTEいらない・・・

個人的に一番不快だった要素はムービー中に挿入されるQTEです。

これはマジでいらないです。なんでいれたんでしょうか。

話の続きが気になっているからやっているゲームなのに、話の続きをみるために反射神経ゲーをするのは本当に狂ってると思います。

単純に話のテンポをぶつ切りにしてしまいますし、いつこれが表示されるのかもわからないのでただの初見殺しになっているのもタチが悪いです。

QTEではないのかもしれませんが、謎迷宮の最後におこなう進撃の巨人っぽいミニゲームもいらないと思います。

面白いとか面白くないとか以前の問題で、プレイ時間を延ばすためのものじゃないの?と思ってしまうほど出来が悪いものでした。

キャラクターについて

ダンガンロンパほど突き抜けていない、マイルドなキャラクターが多かった印象です。

全体的にお兄さん、お姉さんのキャラクターで構成されており過去作プレイヤーからすると新鮮味があり良かったです。

ダンガンロンパは周りのキャラクターが同い年ばかりであり、こういった年上キャラはほとんど出てきませんでした。

引用元:ファミ通

こうしてみると超探偵の中でユーマと同い年くらいの人はデスヒコとクルミくらいでしょうか。プッチーはすぐに死ぬのでノーカウント。

年上キャラということもあり、レインコードのキャラクターには「頼り気」みたいなものがあります。

それを印象付けたのが第1章のバディとなるハララ・ナイトメアではないでしょうか。

終始主人公の思考の先をいき、導いてくれます。

一見ダンガンロンパ無印の霧切さんや2の狛枝っぽい立ち位置に見えるかもしれませんが受ける印象は全然違いますね。

頼りになるお姉さんという感じでした。ヤコウ所長はちょっと頼りなさそうだけど決めるところは決めるおっちゃんですし、フブキさんもハララさんとは違ったタイプのお姉さんキャラです。

個人的に作品通して一番好きなキャラはハララさんです。活躍の場がほとんど第1章だけだったのは少し残念でした。

まぁ死ななかっただけよしと考えます。

2章のアイコ・ヨシコ・クラネ・ワルナの4人組が好き

主要キャラクター以外だと、第2章「暗黒少女の沈黙」に出てくる4人組の女学生がすごく良かったです。

犯行の動機もすごく人間味があって共感できるものでした。(というか共感できるものがこれしかない?)

それだけ5章の序盤にゾンビ化した3人が出てきた時はビックリしましたね。クルミちゃんはアイコのゾンビにも会ったようですが、そこもカットせずどんな会話がされたのか詳細に見たかったです。

「こいつ死ぬんじゃね?」と言う考えがずっと付き纏うのがいい

新規IPとはいえダンガンロンパシリーズのスタッフが作ったものですから、プレイ中もキャラクターが続々と死んでいく展開があるのでは?と終始頭にありました。

それがゲームを進める楽しみ(?)にも繋がっていて良かったです。

それでいくと、今作では主要人物がほとんど死にませんでした。

(デスヒコの変装能力とか絶対複雑な事件に発展するじゃん!とワクワクしたものでしたがそんなことはなく・・・)

5章で味方の超探偵が死んだように見せかける演出もありましたが、ハララさんの死体を見たあたりから「フェイクじゃね?」となんとなく気付けますし。

結果的にすごく後味のいい作品に落ち着いているのでメインのキャラが死ななかったことに関してはgoodだと思います。

レインコードに関する謎と考察

最後にレインコードをクリアしてみて、残された謎とそれに関する考察をおこなっていきます。

カナイ区は日本なのか?

第5章でサイバーパンクな世界から一転し日本家屋が出てきたのは驚いた方も多いのではないでしょうか?

しかもゾンビも急に出てくるのでこれってどんな「SIREN」だよ・・・と笑

どうあがいても「絶望」

でここで疑問に思うのがカナイ区がある土地は日本なのか?ということです。

日本家屋が見られる場所はカナイ区の立入禁止区域であり、開発が進んでいません。

なのでカナイ区本来の姿は立入禁止区域のような日本家屋が立ち並ぶ土地だったと考えられます。

結論ですが、カナイ区は日本だと考えざるを得ません。

スタッフロールの後に荒れ果てた土地が出てきますがこれに関しては次の考察で。

ダンガンロンパ→レインコードの世界は繋がっている?

全クリした後にユーマが世界を放浪している姿が映りますがひどい荒れようです。

略奪や人さらいなど普通に起きているように見受けられます。

このような世界を見てしまったら、ダンガンロンパに登場する「人類史上最大最悪の絶望的事件」を連想せざるを得ませんよね。

なのでレインコードの世界はダンガンロンパの世界の少し先の未来、ちょっと世界が復興を進めた後の世界なんじゃないかなと考察します。

ダンガンロンパV3でダンガンロンパの世界はエンタメの世界であることが提示されましたが、証拠は何もありません。

もしかしたらダンガンロンパ1/2の世界はやっぱり実在しており、その延長線上にユーマたちの世界があるのか?

それともレインコードの世界もやはり「創作の中の創作」という立ち位置なのか?

立入禁止区域に残されたホムンクルスはどうなった?

クリア後の世界ではカナイ区の住民に自分たちがホムンクルスであり、不老不死になっていることが明かされました。

その後人肉まんも不必要(ラーメンで代用可)になり色々と都合のいい展開になっていますが立入禁止区域に残されたホムンクルスはどうなったのでしょうか。

一度死ぬと著しい知能の低下が見られるとのことでしたが、結局立入禁止区域に残されたままなんでしょうかね。

これは勝手な妄想なんですが、いつか低知能化したホムンクルスを元に戻すことができるような技術が見つかってヤコウ所長やアイコなど死んでしまったキャラが戻ってくる展開もあるんじゃないかなぁって期待しています。

開発者のインタビューでは「続編を作りたい」との発言も出ているため、もしレインコード2が出たりしたときは復活したヤコウ所長に助けられるみたいな展開があったら胸熱です。

レインコード2の敵はヨミー?

4章でヨミー・ヘルスマイルが情報漏洩の罪で逮捕されますがその際に「必ず戻ってくるからな!」みたいな発言をします。

結局その後彼が戻ってくることはなかったのですが、もしもレインコードの続編があるのであれば彼が戻ってきてラスボス化するのもありなんじゃないかと。

実際敵らしい敵って彼しかいませんし。

各章の元ネタ

プロローグから第5章にはそれぞれ名前が付いていますがどれも元ネタがあるので紹介しておきます。

  • プロローグ「アマテラス急行殺人事件」 ・・・「オリエント急行殺人事件」(1934年/アガサクリスティ)
  • 第1章「連続密室殺人鬼クギ男」 ・・・「ハサミ男」(1999年/殊能将之)
  • 第2章「暗黒少女の沈黙」 ・・・「羊たちの沈黙」(1988年/トマスハリス)?
  • 第3章「探・偵・失・格」 ・・・「人間失格」(1948年/太宰治)
  • 第4章「キミのすべてが0(零)になる」 ・・・「すべてがFになる」(1996年/森博嗣)
  • 第5章「そしてボクもいなくなった」 ・・・「そして誰もいなくなった」(1939年の小説/アガサクリスティ)

第2章の元ネタですが、羊たちの沈黙を僕が読んでいないため確証はありません。もし違っていたらtwitterなどで連絡くれると嬉しいです。

各章の事件も元ネタとなった作品の内容を一部模倣しているように見受けられます。

例えば第1章のクギ男事件では神父の真似をした信者が模倣犯として登場しますが、ハサミ男でも模倣犯が出てきており一致します。

第4章の「キミのすべてが0になる」でヤコウがアマたん(ロボット)に乗って移動する場面がありますが、「すべてがFになる」でもロボットに乗せられた死体が移動するシーンがありました。

話全体の流れは元ネタと違うものの、少しだけパロディしているのは元ネタへのリスペクトを感じて面白かったです。

まとめ

まだまだ書き足りないくらいですが、一旦ここまでにしておこうと思います。

何度も書いてありますが、本当に面白いゲームでした。

昨今はすぐ実況動画なり、クリア報告なりがアップされるのでネタバレを喰らう比率も高くなっているため、発売日に購入して時間をかけずにパッとクリアしました。

やはり事前情報など何も知らない状態でやるゲームはいいですね。頭空っぽでとても楽しめました。

レインコードの制作期間は6年とのことでしたが、続編があったとしても次やれるのはいつになることやら・・・。

売上を見る限り結構売れている感じなのでレインコード2で復活するヤコウ所長を期待しちゃってもいいんですかね?

以上になります。