立ってご飯を食べることは健康に良くて痩せられるのか調べてみた
「立食」という言葉があります。
立ったまま食事をすることですね。
私自身、最近スタンディングデスクを購入しました。
座りっぱなしで仕事をすることが危険だという記事を見たこともありましたし、在宅ワークが始まってから運動不足を実感したからです。
そこで立って仕事をしていたのですが、そのスタンディングデスクの上で食事をしながらふと考えました・・・。
立ったまま食事をするのって体にいいのかな?消化に悪いのかな?
母親からは行儀が悪いから座って食べなさいって言われていたな・・・。
早速検索してみましたが、「胃の不調に立ち食いが有効」であったり、「立ち食いはダイエットに効果がある」などの情報が見受けられましたが、明確な根拠がありませんでした。
そのため検索からでは結局立食いが体にどのような影響があるかわかりませんでした。
ですので、立ち食いに関して僕が調べたことをまとめておこうと思います。
立ったまま食事をすることは健康やダイエットに繋がるのか?
立ち食いに関しては、7年間という長い期間、立ち食いを続けた方がいました。
7年間ほぼ毎食立ち食いを続けてみた結果...ダイエット効果?健康?(https://kenkono1.com/standup-meal/)
上記の記事を要約すると、以下の2点です。
- 7年間以上立ち食いを続けても、健康体である
- 立ち食いをしてメリットを感じていない
- この人はだいたい1日30分は常に運動している
ここからわかることは、「結局、体へどのような影響があるかわからない」です。
つまり良い影響がないと言えるかもしれませんが、逆に言うと悪い影響もないということでしょう。
この「悪い影響はない」というのは非常に重要です。
健康というのは、加点方式ではなく減点方式で考えた方がいいでしょう。
少なくとも、立食を試して何か体に異常が出ることはないでしょう。
なぜ立って食べることが健康やダイエットに繋がると思われているのか?
検索しても立って食べることが健康に繋がるという明白なソースは見受けられませんでした。
個人ブログなどではチラホラ見かけますが、主観的な意見が多く、科学的なソースがあるわけではありません。
ではなぜ、立って食べることが健康やダイエットに繋がると思われているのでしょうか。
おそらくですが、座りっぱなしの生活が健康に悪いと言われ始めたのが原因ではないかと思われます。
PCによる仕事の増加により、1日の大半を座って過ごすという人も多いはずです。
そんな中、「立つ」ということが注目され始めました。
スマートウォッチにも1時間に1度は立ち上がるようにアラームが鳴る設定になっていたりしますよね。
中にはスタンディングデスクという、立って仕事ができる机なども売れ行きを伸ばすようになりました。
そうした背景がある中で、「食事も立っておこなった方がいいのだろうか」と考えるのは自然な流れかと思います。
立って食べることで消費されるカロリーは?
座っているよりも、立っている方が消費されるカロリーの方が多いのはイメージ通りだと思います。
ですが、その差はどれくらいあるのでしょうか。
研究の結果、座っている時と立っている時では、1時間あたり7.2kcal〜16.8kcalの差があることがわかっています。
メタ分析の結果、座っているときと立っているときに消費するカロリーの差は、1分当たり平均0.15 kcalであることが分かった。性別で見ると、女性は同0.1kcal、男性は同0.19kcalの差だった。分析対象とした研究のうち、ランダム化試験を行ったものの結果にはより大きな違いが見られ、1分当たりの消費カロリーの差は平均0.12〜0.28kcalだった。
https://forbesjapan.com/articles/detail/19978
ご飯一杯が約240kcalであることを考えると本当に微々たる差に感じるのではないでしょうか。
ですが、差であることは間違いありません。
食事は毎日行うものですから、日々の積み重ねが将来大きな差になることは想像しやすいでしょう。
食事は大体15分。
長くて30分くらいだと思います。
そのため、一回の食事で座っている時と立食した時の差は、約1.8kcal〜3.6kcalであると思われます。
ここまでくると、ほとんど誤差の範囲というか・・・。
立って食べることによるカロリーの消費を気にするよりも、目の前にあるご飯の量を少し減らせばいいだけな気がしてきます。
立って食事をするメリットは、「胃や腸への負担が減る」ことにある
前置きが長くなりましたが、今回立食について調べてわかったことが一つあります。
それは食べている時の姿勢が大事ということです。
前述の通り、立って食べること自体には大きなメリットはありません。
しかし、立って食べることは消化器官、つまり臓器にとっては都合の良いものになっていると言えるでしょう。
どういうことかというと、猫背で食事をおこなうと胃や腸などの臓器が圧迫され、消化機能がうまく働かない場合があります。
食事時の姿勢はとても消化機能を促進する上で重要なことが研究によってわかっています。
猫背や反り腰など、悪い姿勢でいると内臓が本来あるべき位置より下がりやすくなり、消化器官が食べ物を腸へ送るための「ぜんどう運動」をしにくくなり、スムーズに消化できなくなります。そうなると、もちろん栄養の吸収が滞り、うまく活用できないという悪循環が起こります。ホースのチューブがよじれたり歪んでいると、水がうまく流れないのと同じです。よって、「きれいな姿勢」で流れを作ることは最大のポイントです。
https://sportsone.jp/nutrition/column/1373.html
猫背や反り腰の状態で食事を行うと、スムーズに消化ができなくなり、栄養の吸収も滞ります。
つまり座っているか立っているかが問題なのではなく、食べている時の姿勢が最も重要ということです。
そこで皆さん、ついスマホをやりながら食事をしてしまっていないでしょうか?
スマホを手にすると姿勢が前傾になり、結果的に臓器が潰れた状態になります。
これは姿勢としては最悪の状態ですね。
しかし立って食べることは、座っている時と比べると背骨が伸びた状態になりやすいです。
そういう意味では、立って食事をすることは消化器官の観点からするとメリットが大きいのではないかと思いました。
ただし、立って食事をしている時も姿勢は大事です。
猫背にならないように、ピシッと立って食事をするようにできると良いですね。