雑記ブログと特化ブログ。どちらを選ぶべきなのか?メリット・デメリットから考える
これからブログを始めてみようと思っている人だと、「ブログって稼げるの?」「どうやって稼ぐの?」と言うことを知りたい人は多いと思います。
そうした人が行き着く情報として、「雑記ブログ」を選ぶか、「特化ブログ」を選ぶかの2択に迫られるという問題があります。
ちなみに私は雑記ブログを選択しました(このブログですね)。
選択した理由としては、2点あります。「趣味として始めた」と「雑記ブログでも収益化できるはず」と考えていたことですね。
なんだかんだで、このブログを約2年間運営してみて、どれくらい収益が上がったのか、PVはどう推移したのかを書いておこうと思います。
これからブログを始めようと思っている方、もしくは2年運営してみて、他のブログはどれくらいの規模と収益があげられているのかが気になる方は読んでみてください。
雑記ブログの概要
雑記ブログとは
雑記ブログとは、一つのブログ(ドメイン)の中に、複数のカテゴリの記事が存在している形態のことです。専門的に一つのことを深堀するのではなく、幅広く情報がエントリされているブログのことを指します。アフィリエイト登場以前のブログはほとんど雑記ブログが主流でした。
雑記ブログのメリット
- 発信する情報にオリジナル性が出しやすい。
- 好きなことを書けるので、長続きしやすい。
- 記事のカニバリが起きにくい
- フレッシュな情報を発信しやすい
雑記ブログのメリットは、何でも話題に出来ることだと思います。
何でも書けるということは長続きしやすいということでもあります。
やってみて思いましたが、ブログの記事作成というのは簡単なことではありません。
やっていると慣れてきますが、最初のうちは1本の記事を書き上げるのに、6時間〜8時間などかかる場合もあるでしょう。
そうなってくると、ずっと一つのカテゴリ、ジャンルについて書くことは精神的にきつい部分があります。
日常のちょっとした発見や、些細なこともブログに書いて発信出来る。
SNSが全盛の時代ではありますが、ブログの情報は検索エンジンに長く残ります。
全く読まれることを考えずに書いた記事が、毎日数十のUUを稼いでくれることもよくあります。
雑記ブログでは、どんな記事でも書くことができ、それが意外と読まれます。
何でも書くことが出来るのはわかるけど、読まれないでしょと思われる方は、一度そういう記事を書いてみるといいでしょう。
雑記ブログのデメリット
- 情報が煩雑になりやすく、直帰率が高い
- カテゴリーやタグの管理が手間
- ビッグキーワードではSEOに弱い(と言われている)
雑記ブログを実際に運用してみて、デメリットに感じたことをリストアップしてみました。
まず情報が煩雑に貼りやすく、ブログの直帰率が高い傾向にあると思います。
直帰率とは記事を読んでくれた人が、ブログの中の他の記事を見ずに帰ってしまうユーザーの比率になります。
検索結果から流入してきた人は、当たり前ですが検索したことに興味がある人です。
検索した結果に関すること以外の記事を読むことはほとんどありません。
サイトは流入を稼ぐことも重要ですが、流入してくれた人に多くの記事を読んでもらうことも、収益率をあげるために重要になります。
100記事書いて、100人に見てもらうことと、50記事書いて50人に2記事見てもらうことは、PV的には同じことです。
そのため、いい記事を書いても他の記事も見てもらうということは難しいでしょう。
必然的にUU数(ページを見てもらう)を増やしたかったら、ページ数を増やさねばなりません。
特化ブログの場合、流入してきた人はそのジャンル全体に興味があるはずなので、直帰率は雑記ブログに比べて低いため、いろいろなページをリンクさせる効果が高まります。
広く浅く人を集めるが雑記ブログで、浅く深く人を集めるのが特化ブログと言えるでしょう。
それから、タグ、カテゴリーの管理を定期的に行う必要があります。
雑記ブログは何でも記事にしていいため、階層構造が曖昧になります。
階層構造はサイトを運営する上で、非常に重要です。
ユーザー的にも、それからGoogleから評価されるためにも階層構造は意識しなければなりません。
何でも書けて、長く続けられるということは、階層構造が複雑化することになります。
定期的にカテゴリやタグ、パンくずリストを見直して、リンク構造を整備しなければなりません。
(これが意外と手間です)
直帰率が低い傾向、階層構造が複雑になるということは、BIGキーワードで順位上昇させるのが難しくな流傾向にあると思っています。
ビッグキーワードとは、例えば「火災保険」や、「クレジットカード」といった、検索ボリュームが大きいKWDのことです。
検索ボリュームが大きいということは、そのKWDで検索順位を高めることができれば多くの流入を見込めることができます。しかし雑記ブログの記事がビッグキーワードで上位化しているのは見たことがありません。
これは内部リンクの集約度や、キーワードに関する外部リンクの獲得など、ビッグキーワードで順位をあげるためのSEO的に必要なことが、雑記ブログだとやりづらいことが原因と思われます。
特化ブログであれば、上位化させたいページにリンクを集めやすいですし、外部リンクも獲得しやすくなります。
あくまで広く浅くが得意の雑記ブログですので、ビッグキーワードで上位化して収益化を狙うのは難しいと言えるでしょう。
特化ブログの概要
特化ブログとは
特化ブログとは、一つのブログ(ドメイン)の中に、一つのジャンルに絞った記事のみが投稿されているブログのことです。雑記ブログとは違い、運営者の日常や、趣味のことが書かれていることはほとんどなく、アフィリエイトを目的とした運営形態がほとんどです。
特化ブログのメリット
- Googleに評価されやすい(SEOに有効と、言われている)
- 収益化しやすい
- 一つのカテゴリに対して、知識が深くなる
特化ブログはSEO的に有利になりやすいです。
Googleはブログ全体でもページを評価すると公言しています。
サイトのそのジャンルに関することがどれくらい書かれているか、またページを持っているかが重要です。
特化ブログの場合、サイトの中には同じジャンルの記事しか基本的にありませんから、記事を増やせばテーマ性は必然的に高まっていきます。
そうなると検索ボリュームが大きいキーワードで上位化が出来るようになってきます。
つまりより多くの人にブログを見てもらうことができ、結果的に収益化がしやすい状況になります。
初心者の頃はわかりづらいのですが、たくさん記事を書いて、たくさんのKWDで順位がついても収益化は難しいです。なぜなら、記事を読み、コンバージョン(成約)に繋がるような優良顧客がランディングするキーワードはほぼ決まっているからです。
具体的な例を出すと、例えば切手買取に関するブログを立ち上げたとします。
記事を100個用意したとして、もし仮に収益が発生したとしても、それは100記事全てから収益が発生するわけではありません。おそらく2、3記事がコンバージョンを獲得してくれます。
コンバージョンに近いKWD。例えば「切手買取 高く売る」だったり「切手買取 相場」というキーワードで上位化している記事の方がコンバージョンしやすいです。
逆に「切手買取 とは」や「切手買取 方法」といったキーワードで上位化したとしても実際にアフィリエイトリンクを踏んでもらうことは難しいでしょう。
カスタマージャーニーの考え方です。
人間の思考にはプロセスがあり、広告を踏むという意思決定がされそうなタイミングというのがあります。
そのタイミングで検索されそうなKWDは狙い目です。
もちろん競合となるサイトも狙い目となるうKWDを狙ってくるので競争率も自然と上がります。
最後にブログを運営することでそのジャンルについてとても詳しくなります。
最初のうちは他のブログに書いていあることを引用してきてばかりになると思いますが、それで構いません。だんだんと自分なりの意見が書けるようになっていきます。
100記事書く頃にはかなりそのジャンルに関して詳しくなっているはずです。
特化ブログのデメリット
- 常にネタ切れの可能性がある
- すでに競合が強い場合が多い
- 情報に新規性(オリジナリティ)を出すのが難しい
- 記事のカニバリが起こる
特化ブログにもデメリットはあります。
まず記事を増やすといっても限界があります。
雑記ブログと違い、書けることが一つのジャンルのことに絞られるため、どのKWDを選んで記事を書くかを考えるのが難しいです。
特に初心者のうちは無闇にKWDを選んで記事を書いてしまいがちですが、どのKWDを狙って記事を書くのかは非常に重要です。
先述したとおり、全く収益にならないキーワードはあります。
効率を考えるのであれば、そういった記事は最初から書かない方がいいです。
それから何のジャンルを選ぶのかというのも重要です。
というのもアフィリエイトブログ界隈はだいぶ成熟してきていて、新規で参入することは大変です。
すでにSEO的にとても強い競合がいると、1位をとることはもはや不可能と思えるようなジャンルもあります。
可能であれば、ほとんど競合がいないジャンルを選ぶのが好ましいですが、そういったジャンルは検索ボリュームが少ないことが多いので、収益性はもちろん下がります。
とはいえ強い競合のいるジャンルだと検索ボリュームは多いですが、順位がつかないので全く収益が上がらないというリスクがあります。
現在のGoogleのアルゴリズム的に情報のオリジナル性は非常に重要なシグナルです。
成熟したジャンルを選ぶと情報の新規性を出すのが難しく、競合のサイトとの差分を作りにくいい状況にあります。
何を書いてもどこか別のサイトに書かれているのは精神的に辛いところがあります。
それから記事を書いていくと、次第に同じことが書かれている記事が増えてきます。
いわゆる「記事のカニバリゼーション」というやつです。
いろいろな記事の中で、同じようなことが書かれていることはSEO的に不利になる可能性があります。
出来るだけ、同じようなことが書かれそうなときは、すでに公開されている記事に追記(リライト)する形で公開するといいでしょう。
数字で振り返る雑記ブログの収益と流入数
ブログを始めたのが、2017年5月7日ごろです。
現在(2020年4月)に至るまで約3年間運営したことになりますね。
アフィリエイトは今まで一つもおこなったことがありません。
ブログの収益はアドセンスとアマゾンアソシエイトのみです。
アソシエイトもやってはいましたが今回はアドセンスのみを見てみたいと思います。
こちらがブログを始めてからの、アドセンスだけの収益推移です。
青線が累計の収益です。赤線が単月の売り上げになります。
ちなみにGoogle側はアドセンスの収益を公開することを禁止しているということも聞きますが、あれはアドセンスの管理画面のスクショをアップロードしたりするのがいけないというらしいです。
金額もざっくりとしたデータの公開であればオッケーということでした。
まず、約3年間で得た収益は約5万円になります。
これが多いか少ないのかはわかりません。
おそらく少ないのではないかと思っているのですが・・・。この5万円がそのまま利益ということもないです。
wordpressを使っているのですが、xサーバーで契約しています。
月額使用料が千円なので経費として36ヶ月なので3万6千円をサーバー代で払っています。
なのでそれを差し引いた1万4千円がアドセンスによる利益です。
3年で1万4千円・・・これを安いととるか高いととるかは人それぞれとは思いますが、僕は安いと思います。
いかがでしょうか?雑記ブログでアドセンスだけで収益をあげようと思っている人がいたら参考にしてみてください。
アドセンスだけでは決して収益を増やしていくことは難しいということがわかっていただけると思います。
こちらがページビューの推移です。
ページビューとはページがみられた回数です。こうしてみると直近では流入が右肩上がりで上がってきているように思います。
ちなみに最近は新しい記事の投稿をおこなっていません。
それなのにPVが増加しているのはなぜでしょうか。
それは記事の順位が上がってきているからですが、ブログの記事というのは時間が経つと順位が上がります。
Googleの順位づけのためのアルゴリズムにドメインの運用期間が含まれているからでしょう。
またはページを公開するとリンクがついていくというのも理由になりうると思います。
どちらにしろ昔公開した記事でも流入を稼ぐことが出来るというのは雑記ブログのメリットの一つと言えるでしょう。
特化ブログでも時間が経てば順位が上がりますが、競合サイトは日々記事のリライトを続けています。
時間が経つだけで順位が上がるアルゴリズムが働いていても、他のサイトがリライトしてきては流石に順位は上がりきらないでしょう。
他の人が誰も書かなさそうな記事だからこそ、時間が経つだけで上がることが出来ると考えます。
これは特化ブログにはなかなか見られない動きだと思いました。
本気でブログで稼ぎたいのであれば、特化ブログを選ぶべきです。
今回は自分のブログ(雑記ブログ)のデータを見ながら雑記ブログの状況をご説明しました。
説明した通り、アドセンスやアソシエイトだけでは到底稼ぎきることはできないでしょう。
やはり稼ぐためにはアフィリエイトを行わなければなりません。
そうなるとやはり特化ブログが有利です。
雑記ブログでは流入数の多いミドルキーワードやビッグキーワードでSEOの順位を上げきることは難しいと思われます。
肝心なのはどのテーマに絞って特化ブログを作るかです。
先に言っておきますと、初心者であればニッチなジャンルを選ぶべきでしょう。
知識がなければ付ければいいだけのこと。
無理に競合がたくさんいる難易度の高いジャンルは選ばないでください。
誰も書かなさそうな領域を攻めていくのが遠回りに見えて、ブログで収益を上げるための1番の近道なような気がします
以上です。