夫婦で挑むペアローン!正社員からパートへ転職した場合のリスクとその回避策

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こんにちは。

今回は、今話題のペアローンについてファイナンシャルプランナー2級技能士でもある筆者が、詳しく解説していきます。

ペアローンは共働き夫婦にとって魅力的な借り入れ方法ですが、特に女性がライフイベントによって正社員からパートに転職する可能性があることから、注意が必要です。

そんなペアローンのメリットとデメリット、そして具体的な対策について見ていきましょう。

よろしくお願いします。

ペアローンとは?基本的な概念の理解

ペアローンは、主に夫婦が共同で住宅ローンを組む際に利用されるローン形態です。

夫婦の収入を合算することで、借入可能な金額を増やすことができ、より高価な住宅を購入することが可能となります。

特に両者が正社員である場合、安定した収入が見込まれるため、金融機関からの審査も通りやすくなります。

これにより、夫婦で住宅を持つ夢を実現しやすくなるのがペアローンの魅力です。

ペアローンのメリット

ペアローンの主なメリットとして、以下の点が挙げられます。

第一に、夫婦それぞれの収入を合算できるため、借入限度額が大きくなります

これにより、より広い家や好立地の物件を購入することが可能となります。

特に住宅ローン控除(税制メリット)を最大限に活用できる点も大きな利点です。

第二に、2人でローンを分担するため、個別の返済負担が軽減されます。

これにより、家計に余裕が生まれ、他の生活費や将来の貯蓄に回す資金が増えます。

第三に、ペアローンを利用することで、住宅購入に関する責任を分かち合えるため、夫婦の財政管理が明確になります。

これにより、将来的なキャッシュフローの計画が立てやすくなります。

ペアローンのデメリット

一方、ペアローンにはいくつかのデメリットも存在します。

まず、ペアローンを組む際には、夫婦それぞれがローンの借り手となるため、各々が個別に審査を受ける必要がありますが、片方が正社員からパートに転職した場合、収入が減少し審査が厳しくなるリスクを伴います

特に、金融機関の審査では安定した収入が重要視されるため、転職による収入不安定性がデメリットとなり得ます。

次に、ペアローンでは離婚や死亡などのリスクも考慮しなければなりません。

万が一の事態が発生すると、残された一方が全額の返済負担を背負うことも考えられるため、計画が崩れる恐れがあります。

また、ローンの負担が重くなることで、家計全体に影響が出る可能性もあります。

さらに、ペアローン利用者は共有名義であるため、将来的な不動産売却や運用に関する決定権を双方で共有する必要があるため、意見の相違やトラブルが発生することも考えられます。

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正社員からパートへの転職によるリスク

収入の減少による返済への影響

正社員からパートへの転職は収入の大幅な減少を伴うことが多いです。

ペアローンで住宅ローンを組んでいる夫婦の場合、どちらかがパートになると世帯収入が減少し、ローン返済への影響が懸念されます。

特に、高額なローンを抱えている場合、収入減少は返済計画の見直しを迫られる可能性があります

また、住宅ローン控除を受けるための条件にも影響が出るため、事前に詳細なシミュレーションを行うことが重要です。

審査の再評価と信用リスク

パートへの転職は、住宅ローンの審査において再評価の対象となることがあります

金融機関は借り手の返済能力を厳しく審査するため、収入が減少すると信用リスクが増大し、ローンの条件が悪化する可能性があります。

特にパート主婦が住宅ローンを組む場合、収入の不安定性が嫌われ厳しい審査を受けることが一般的です。

したがって、転職を計画している場合は金融機関に事前に相談し、今後の計画について理解を得ることが求められます。

子育てと仕事の両立

正社員からパートへの転職は、子育てと仕事の両立を考える上で一つの選択肢です。

特に、妊娠や出産を迎える夫婦にとって、パートの柔軟な勤務時間はメリットが大きいです。

しかし、一方で収入が減少することで家計が厳しくなるリスクもあるため、夫婦でよく話し合い子育てと仕事のバランスを取るための計画を立てることが大切です。

また、パートナーが正社員としての収入を維持しているかどうかも重要なポイントとなります。

転職後のリスクを回避する方法

節約と支出の見直し

正社員からパートへ転職した場合、収入が減少することが多いため、最初に取り組むべきは家計の見直しです。

ペアローンの返済を滞りなく行うために、毎月の支出を詳細に確認し、無駄な支出を減らす工夫が必要です。

例えば、日常の買い物においては節約を心がけ、電気や水道などの公共料金も効率よく使うように見直したり、旅行や娯楽に対しては、優先順位をつけて必要性を慎重に考えたりすることが重要です。

副業やパートナーの収入増加

ペアローンの返済を安定的に続けるためには、収入を増やす手段も検討しましょう。

パートで働いている方が副業を始めることや、正社員として働いているパートナーが昇進や昇給を目指すことも有効な手段です。

副業に関しては、どのような仕事が自身に向いているのかをしっかりと調査し、本業に支障がない範囲で取り組みましょう。

また、共働きのメリットを最大限に引き出すために、相互のスケジュール調整や支援体制を整えることも大切です。

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再度の正社員雇用

収入の安定性を強化するもう一つの方法として、再度正社員として雇用されることも考えられます。

ペアローンを組んでいる場合、安定した収入を確保することは非常に重要なため、子育てが一段落した後に再度正社員の職へ就くことで、収入が増加して住宅ローンの返済計画も立てやすくなります

再就職にはスキルやキャリアを見直し、必要な資格を取得することも検討すると良いでしょう。

専門家のアドバイスと事例紹介

住宅ローンの専門家の意見

住宅ローンの専門家は、ペアローンを組んだ夫婦が正社員からパートに転職する場合、今後の返済計画や必要な手続きに影響が出ることを防ぐため、正確な情報を金融機関へ詳細に伝えることを勧めています。

また、専門家は将来の収入や貯蓄計画を見直し、必要に応じて返済方法の再検討をすることを提案しています。

これは、パート主婦でも住宅ローン返済を計画的に行ううえで重要なステップです。

さらに、ペアローンのメリットとしては、夫婦で連帯してローンを組むことで借入可能額が増える点が挙げられますが、一方でデメリットとしては、一方の収入が減少した場合に返済リスクが高まることがあります。

このような場合でも、専門家は予告なく収入が変動することへ備えた節約計画や、副業での収入増加を検討するようアドバイスしています。

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実際に転職を経験した夫婦の体験談

実際にペアローンを組んだ夫婦の体験談も参考になります。

例えば、10年前に3800万円の住宅ローンを夫婦で半々に返済していた夫婦の場合、初めは両者が正社員として働いていましたが、子供を持つことを機に妻がパートに転職しました。

そのため収入が減少しましたが、徐々に世帯収入が上昇し、現在も夫が正社員として安定した職に就いているため、返済に大きな問題は発生していません。

引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12231443577

このケースから見ると、収入減少時には家計の見直しを行い、将来的な収入増加の期待を持ちながら生活することが効果的な方法と言えます。

また、別の事例では、夫婦がそれぞれ2,200万円ずつの住宅ローンを組んだケースがありました。

こちらの夫婦は、しっかりと計画を立てて生活を管理し、落ち着いた暮らしを楽しんでいます。

引用:https://qa.mamari.jp/question/19315746

重要なのは、夫妻が正社員からパートへ転職するにあたり、しっかりとした計画と専門家のアドバイスを活用することです。

まとめ

夫婦でペアローンを組む場合、どちらかが正社員からパートに転職することは様々なリスクを伴います。

正社員からパートになることで収入が減少し、住宅ローンの返済に影響を及ぼす可能性がありますし、審査の再評価と信用リスクも増えるため、計画的な対策が必要です。

しかし、リスクを軽減するための方法も存在します。

まず、節約と支出の見直しを行い、家計を引き締めることが重要です。

また、副業を始めることやパートナーの収入増加を図ることも有効です。

さらに、再び正社員として就職する選択肢も検討するべきです。

専門家のアドバイスを受けることも非常に有益です。

住宅ローンの専門家に相談することで、適切な返済プランを見つけることができます。

また、実際に転職を経験した夫婦の体験談からも多くの学びを得ることができます。

正社員からパートに転職する際は、将来の収入や家計のバランスをしっかりと見据えた上で、計画的な行動が求められます。

これにより、ペアローンを組んでいる夫婦でも安心して暮らし続けることができるでしょう。

以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。