話題のモノ「君の名は。」映画の考察&DVDであの場面をもう一度
「君の名は。」家庭用DVD/BDの発売日が7月26日に発売が決定しました。
異例のロングランを記録した君の名は。映画の内容がまだ記憶に新しい方も沢山いることだと思います。
今回は簡単に映画の説明と見どころ場面を振り返るとともに、なぜ流行したかの考察とトレンドの推移を追ってみようと思います。
考察といっても物語の考察ではありません。
作品自体の考察です。
※以下ネタバレ注意。
よろしくお願いいたします。
君の名は。の概要
出会うことのない二人の出逢い。少年と少女の奇跡の物語が、いま動き出す。
公式サイトより
「君の名は。」(←句読点が入る)は新海誠監督の長編アニメーション映画。
2016年8月26日公開。
男女それぞれのダブル主人公で話は進んでいくが、ある日、主人公の男女の体が入れ替わってしまう。思春期らしい反応をそれぞれ示しつつ、架空の彗星「ティアマト彗星」から人々を守るため奔走するSF作品。(恋愛ものなど書かれているが間違いなくこれはSF作品)
君の名は。構成要素
この映画に限らず、
物語というのは作品の見た目や雰囲気にあたる肉付けの部分を削いでいくと物語の類型としてパターン分けをすることができます。
(例えばスターウォーズは壮大なスペースオペラであるが、それは肉付けの部分であり、根本はアナキンとルーク、父と子の親子の物語です。)
こうしてパターン分けすることで作品の分析をしやすくしたり、他の作品と比べてどこが優れているのかを考えやすくなるというメリットがあります。
羅列していくとわかるがこの映画は売れる要素がふんだんに盛り込まれているのがわかります。
「君の名は。」の構成要素は以下の通り
- ボーイミーツガール(恋愛要素)
- 体の入れ替わり
- 決められた未来(死)からの回避
- 時間物(タイムトラベル)
それぞれの要素の代表作品を例としてあげると
ボーイミーツガールの代表作品
男女の体の入れ替わりの代表作品
決められた未来(死)からの回避
&
時間物 の代表作品
時をかける少女
いわゆる、名作と呼ばれる映画や作品に多い題材ですが君の名は。は上記の要素が上手くミックスされています。
君の名は。は王道中の王道。
もう本当に売れる要素をこれでもかと詰め込んだ映画です。
モノづくりをするストーリーテラーの方からしてみれば作者のエゴの部分をほとんど描いていないので物足りなく感じるかもしれませんがエンターテイメントとしてはぐうの音も出ないほど丁寧に要素が整理、構築されていてとても見やすい映画だと感じました。
君の名は。もう一度見たい場面
1.黄昏時のシーン
やっぱり黄昏時のシーンはもう一度見たいと思いました。
物語的にも二つの時間が交差するとても盛り上がる場面です。
画像を見ても思いますが色使いが独特で綺麗です。
2.電車のシーン
三葉が入れ替わりの男の子を求めて都会に一人向かうシーンです。
結果、時間軸が違うため見つけ出した男の子は三葉のことをまだ知らない状態にあり、自分の一人空回りだと悟り落ち込むシーンがあります。時間物特有の切なさがよく出ているシーンですね。
3.隕石の衝突シーン
隕石が落下し、女主人公の死亡に至るシーンです。
決められた未来が近づいてくる焦燥感もありますが、衝突の瞬間の絵が凄かったので、もしDVDで見れるならコマ送りで見てみたいと思った部分です。
トレンドの推移
君の名は。の人気度動向です。
公開日よりも後にピークが来ているのが異常ですね。ピークは公開の1か月後です。その後も減少はしても長期間人気を保ち続けています。それがよくわかるのが以下の比較だと思います。
青が君の名は。赤がゴジラです。
こういってはなんですがゴジラの曲線を描くのが普通だと思います。よく比較される両者ですが、君の名は。の凄さがこのグラフからよくわかります。
この口コミによる広がりがロングランの秘密だったんですね。
ジブリが映画から身を引き(と思ってたら宮崎駿監督が復帰宣言しました。やったー)皆、一緒になって盛り上がれる映画の出現を無意識に求めていたのかもしれません。
君の名は。はそうした背景がある中、特に若い層にアプローチできた映画ですね。
今後の新海誠監督の動向に注目してみたいです。
以上です。
ありがとうございます。