【切手買取】使用済み切手の種類と買取相場

豆知識

こんにちは。

日頃、会社に取引先などから郵便物が届きますが、そこについている使用済みの切手。皆さんはどうされていますでしょうか?

まあ、ほとんどの方は「そのまま破棄」ですよね、ですが、私が勤めている会社では、使用済みの切手を集めている団体に寄付をしています。

これまでは変な話、なんの疑問も持たずにその団体へ寄付をしていたのですが、寄付された使用済み切手はどうするのかと疑問に思いました。

調べてみると、使用済みの切手を買い取る業者に売って、そのお金で車椅子などの福祉用品を購入しているようです。

同時に「使用済みの切手」を購入する業者はなんの目的で買い取るのか?という疑問も出てきました。

なので、今日は使用済みの切手についてと古い切手について調べてみようと思います。

切手の買取相場は調査時の価格ですので、参考までにご確認ください。

よろしくお願いします。

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使用済み切手に価値はあるのか?

まず、使用済み切手になぜ価値があるのか調べてみます。

物には何でもコレクターという存在がいるかと思いますが、切手にもコレクターはいます。

しかも、使用済みの切手だからこそ価値がある!というコレクターもいるそうです。

それでは、使用済み切手であれば全部価値があるのか?そう疑問に思う方もいらっしゃいるかと思いますが、使用済み切手に全部価値があるわけではありません。

シール式になっていて、ノリが不要の切手や、切手のデザインが凝ったものが販売されています。

ただし、切手によって発行枚数が限られているため、デザインによっては未使用の切手が手に入りにくいため、使用済みでも購入したいコレクターがいるようです。

価値のある使用済み切手とは?

価値のある使用済み切手とは、前項でも少し書きましたが、発行枚数が少なくて未使用切手が手に入りにくい切手は価値があるようです。

でも、どの切手に価値があるのかなんて分かりません。

これらは、未使用切手で価値のあるものとして出てきた切手ですが、未使用のものは手に入りにくい物もあるようなので、使用済みでも価値があるのかもしれません。

中国や韓国などの海外の切手は価値が高い

1950年代から1980年代にかけて中国で販売された切手は、特に価値があるようです。

その理由として、かつて中国が社会主義の国であったという背景があります。

切手は現代では自由に購入ができますが、当時は切手すら購入ができない時代がありました。

泣く泣く手放した切手や、購入ができなかった人がこれらの切手を買い戻しているようです。

切手の買取価格対応表

切手名称買取価格
赤猿切手約1,200円
見返り美人切手約1,000円
月に雁切手セットで約2,500円
ふるさと切手額面通り
記念切手(オリンピックなど)額面通り
エラー切手5,000円〜8,000円
切手買取相場

切手「赤猿」

切手のなかでも人気なのが、「赤猿」といわれる切手。

1枚1200円ほどで取引されています。

1980年にその年の干支である猿が描かれています。予定発行枚数よりも発行されたのが少なかったこともあり、価値が高い切手のようです。

赤猿の使用済み切手買い取り価格をオークションで調べてみました。

赤猿の切手1枚で1,200円ほどで落札されているようです。

赤猿切手の発行当時の価格は8分(日本円で1円)でした。

1元は4月1日現在15円(15.11円)なので、現在の価格だと8分は日本円で1円(1.2088円)になるので、1,200円で取り引きされているというのは高価買い取りと言えるのではないでしょうか?

切手の色も赤色で目立ちやすいので、自宅で見つけられた方は売ってみることを検討してみてはいかがでしょうか。

切手「見返り美人」

見返り美人切手

見返り美人の取引価格は1,000円ほどです。

この切手は1948年に日本で発行されたものです。

絵は画家の菱川師宣が描いた見返り美人という画が題材となっています。

この切手は郵政省の前身である逓信省(ていしんしょう)が1947年に設けた、切手の趣味の週間を記念してから初めて発行された記念切手です。

切手週間とは、1947年から1957年までは毎年11月に行われていましたが、現在は郵政記念日である4月20日前後、1週間行われています。

見返り美人の切手は、この切手趣味週間初の記念切手ということもあり、高値で取引されているようです。

ただし、使用済み切手となると高価買取は少し難しいかもしれません。調べてみましたが、使用済みよりも未使用のものが出回っているように見えました。

つまり、わざわざ使用済みを購入しなくても手軽に手に入るということなので、見返り美人の使用済み切手の高価買取は難しいかもしれません。

切手「月に雁」

月に雁の切手

月に雁は単独での切手買い取りはなさそうです。

1949年に前項で触れました、見返り美人と同じく切手趣味週間に発行された切手です。「月に雁」は歌川広重の1832年頃の作品で、最高傑作と言われているようです。

前年に発行された見返り美人が、当時では珍しい縦長の切手だったので、同じく縦長の切手となっているようです。

切手の大きさは、縦7cm横3cmでとても大きい切手と言えます。また、発行枚数が少なく画が海外の方からも人気な為、現在でも価値のある切手のようです。

上記で紹介した、見返り美人とセットで売りに出されている傾向があるようです。あるオークションサイトでは、月に雁と見返り美人の使用済みの切手がセットで2,500円という価格で取り引きされていました。

ふるさと切手

1999年発行 長野県「お猿の温泉」

ふるさと切手は、1989年から発売されており、当初「地方切手」として発行されていましたが、収集家の間で「ふるさと切手」と呼ばれていた為、今ではこの名称で発行されています。

ふるさと切手は現在、どこの郵便局でも発行されていますが、2007年までは発売地域が限られており、どこにでも売っている切手ではなかったようです。それだけ、昔はプレミア感があったシリーズだったということでしょうね。

ふるさと切手で1番最初に発行された切手は、長野県の「お猿の温泉」と山形県の「サクランボ」だそうです。

ふるさと切手は、各地方の風景や行事を描いた切手が発行されており、非常にたくさんの種類があるようです。

ふるさと切手で1番最初に発行された、長野県の「お猿の温泉」は平成元年(1989年)4月1日に62円切手として発行されていますが、非常に人気だった為平成11年(1999年)10月13日に80円切手として発行されました。

お猿の温泉は平成11年に再度販売をしているからなのか、比較的手に入りやすい切手の為買取価格もそんなに高騰はしていないようです。額面以上の価値になるのはもっと先かもしれませんね。

記念切手(東京オリンピックや博覧会など)

記念切手は、博覧会やオリンピックなどの行事を記念して発行された切手ですが、前項のふるさと切手として博覧会を描いた切手が発行されるなどされている為、これは記念切手だ、とするのが難しい切手もあるようです。

ふるさと切手と同様に非常にたくさんの種類があるようですが、1番有名なのは1964年の東京オリンピック開催時に発行された記念切手ではないかと私は思います。

ただし切手の価値としての1964年東京オリンピック記念切手は、発行枚数が非常に多く且つコレクションとして保管している方も多い為、それほど高くないようです。

記念切手の中でも高価で取引されているのは、戦前に発行された記念切手で中でも高価なのは、1905年に発行された「日韓通信業務合同記念切手」のようです。

この切手は、郵便事業の拡大のために、日韓通信業務合同が成立したことを記念して発行された切手のようです。148万枚が日本と韓国で同時販売されたのですが、半分以上が韓国で発行されていた為、日本では高価で取引されているようです。

エラー切手(印刷ミス)の切手

1918年にアメリカで発行された切手。中央の画が上下逆になっている

古い切手の価値について、前項まで主として紹介をしましたが「結局、古い切手を持ってないと売れないじゃん」と思った方がいらっしゃるかと思います。現に私も調べていてそうでした。

ですが、新しい切手でも価値がある切手というものが存在します。その一つが“印刷ミス”です。

印刷ミスの切手は実際、ほとんど市場には出回らないかと思います。だからこそ、発見された時に高価で取引されます。

印刷ミスの切手は市場で「エラー切手」と呼ばれているようで、このエラー切手は日本ではなく海外の切手が多いようです。

切手を一枚一枚切るためについているミシン目を目打ちと言いますが、全く違う場所についていたり、切手に描かれた画が本来とは逆になっていたり。

海外の切手は絵や字が逆になっていても、パッと見ただけではエラー切手なのか分かりません。なので海外の方と昔、文通をしていた方や海外の切手を収集していた方が見えたら是非、この機会に確認してみると面白いかもしれませんね。

オークションサイトでエラー切手の落札額を確認してみました。目打ちがずれているエラー切手が出品されていましたが、数十円の切手が数万円で落札されていました。これは、高額買取ですね。

使用済み切手に押された消印にこそ価値がある

古い切手だけではない価値のある使用済み切手もあります。それは、「消印」です。消印とは知っているかと思いますが、郵便局に行くと必ず郵便局が切手の上に押してくれる日付のついたスタンプです。

みなさんは、そこに押されている消印に注目をしたことがあるでしょうか?私は、もう切手を封筒から切り取ることが作業になっていたので、全く見向きもしていませんでした。

でも、その消印。切手に消印が押されている場所によっては、コレクターにかなり価値のある使用済み切手になるようです。

ひとつは、切手の枠内に入るようにきれいに押された消印を「満月」と言うようで、この満月こそ価値がある使用済み切手のようです。

切手に押された満月

「そんなの、たくさんあるでしょう!」なんて、考えた方もいらっしゃるのでは?

ですが、こうやって消印が押されている使用済み切手は意外とないんです。よくあるのは、切手の上に“〜”なみなみが付いている物が多いんです。

切手の上にナミナミの消印が付いたもの

他にも、前項で紹介しました切手趣味週間などの特別な切手発売初日にしか押されない消印も大変価値があるようです。最近だと、シール式の切手が発行されているのですが、それに合わせた特別な消印が存在するようで、この切手に書いてあるキャラクターのコレクターも欲しくてたまらないのではないでしょうか?

切手趣味週間の初日だけ押される消印
リラックマのシール式切手が発行された時の消印

使用済み切手を寄付してワクチンにかえる

日本キリスト教海外医療協力会では、使用済み切手を集めて買取業者などに切手を売却し、ワクチンを購入したり先進国の学校に通う子供達の教科書を購入したりしているようです。

2019年2月、使用済み切手が企業や個人から合わせて25Kg、ある団体に集まりこの使用済み切手は約1,250人分のワクチンになったそうです。

使用済み切手を寄付するだけで、世界の恵まれない子供達を救えるんです。

使用済み切手が私の勤めている会社でも、このような形で役に立っていると分かると、単純な作業だった使用済み切手の切り取りも、やりがいを感じます。

使用済み切手の寄付や購入は個人でも可能のようです。詳しくは、日本キリスト協海外医療協力会のページを参照してください。

使用済み切手で古ければ何でも価値があるのか?

前項で散々、紹介してきたのは主に古い切手ですが、結局古い切手であればなんでも価値があるのか?という事になりがちです。

勿論なんでも価値があるわけではないです。

当時の発行枚数が少ないものは勿論価値がありますし、発行枚数が多くて所有している人が多いほど価値は低いと思います。

まずは、手もとに古い切手がある場合は、その切手が発行された際の時代背景や発行枚数を調べてみるといいかもしれません。

切手買取業者で使用済みの切手と古い切手を買い取ってもらおう

長々と説明しましたが、前項で説明した切手を所有されている方、前項で紹介していない切手ではなくても古い切手や使用済み切手をお持ちの方は、切手の買取専門店に相談をお勧めしたいです。

流石に全ての切手を買い取りしてもらうことは難しいですが、切手が多すぎて切手が発行された時の時代なんて調べていられない方や、そんなの面倒だから買い取りできるか確認したいという方は、切手買取専門店に見積もりを取るのが良いかと思います。

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以上です。ありがとうございました。

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Posted by sensiki