最後のジェダイ:肯定派と否定派の意見って?結局ミーハーか古株かの違いだと思った。
スターウォーズ最後のジェダイ。
賛否両論わかれていますが、地面が割れるほど真っ二つにわかれているようですね。
わかれるのはわかったとして、両者がどういう主張なのか、具体的な意見を調べてみることにしました。
最後のジェダイ:肯定派と否定派の意見って?結局ミーハーか古株かの違いだと思った。
肯定派と否定派の客層は?
こちらですがデータはありません。
私がTwitterでの感想を眺めた感じでは
肯定派:過去シリーズをあまり見ていない層
否定派:過去シリーズを見てきた層
こう感じました。
ちなみに所謂映画評論家たちはここでは考慮しません。
スターウォーズに限らず、続編ものの肯定派、否定派はこういったわかれ方をするでしょう。
Twitterの感想から意見を分析していこうと思いましたが、
エピソード8を観てきた。
色々あるようですが僕は好きですね。#最後のジェダイ#スターウォーズ— Shohei Tsuchiyama (@shohei_kun) 2017年12月24日
スターウォーズ最後のジェダイ2回目
やっぱり傑作と思う
とにかく画が綺麗
ルークとカイロレンがエモすぎ
ルークとカイロレンがカッコよすぎ#最後のジェダイ— nanriyuta (@nanriyuta) 2018年1月2日
Twitterの特性上仕方のないことですが、文字数が限定されているので、上記のように感想を拾おうと思ってもまったく具体的ではありません。ただ面白い(プラス)かつまらなかった(マイナス)かしかTwitterでは表現しにくいですよね。
ですがその少ない文字数でも、意見を述べているツイートもありましたのでそれらから抽象的ではない具体的な意見を見ていこうかと思いました。
肯定派の意見
・ポーグが可愛いなど キャラクターの外見や特徴がいい
・キャラの心理描写がいい
・アクションシーンがいい
・人間ドラマがいい
・スローモーションなどの演出がいい
・展開が意外だった
・懐かしい兵器や宇宙での戦闘がいい
・新しいキャラクターの活躍がいい。
・エピソード5のオマージュがいい。
実際にやったわけではありませんが形態素解析をかけたらおそらく上記の部分が多く抽出されてくると思います。
肯定派の特徴としては「キャラの外見」「人間ドラマ」「アクションシーン」をプラス要因としてあげている方が多かったです。あと肯定派の意見を読んでいて思ったのがおそらく肯定派の方たちは平等主義というか、みんなが主役の群像劇を好んでいる趣向がありそうと感じました。(これは私の主観です。)
例えばフィンとローズのシークエンス。物語の中盤、多くの人が中だるみと表現していましたが、否定派はここを映画全体のマイナス部分として挙げます。ですが肯定派の人はここの部分を「フィンもローズも頑張ってるからいいじゃないか」と反論します。私は一時期話題になった「順位をつけない徒競走」を思い出しました。極端な例でしたが、肯定派はこういった演出として見える「あざとさ」を肯定的な目で見ていたようでした。
それと肯定派の意見を眺めていたのですがもの凄く抽象的な意見が多かったです。というのも「アクションが良かった」と書く人は多くてもどう良かったのかを書いてる人はほとんどいませんでした。「スローモーションを使った演出がスターウォーズにしては珍しくてよかった」と書いている方がいてやっとナルホドなと思いました。(もちろん全員がスローモーションで絶賛しているわけではないですが)
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否定派の意見
・とにかく指摘が細かい
・ルークの描かれ方に不満が多い
・納得がいかない という書かれ方が多い
・スターウォーズではないという 書かれ方も多い
・腑に落ちない という書かれ方も多い
・ジェダイやフォースの設定が破綻している
・映画に仕掛けられた「あざとさ」を感じてしまっている
レビューサイトやTwitterで否定派の意見をざっと見ていきましたが、肯定派の意見とは打って変わってもの凄く具体的でした。シーンの一つ一つを文章にしてここが気に入らないと熱心に書いています。凄い記憶力だなと思います。
否定派の意見として多かったのが、「設定の矛盾」や「納得がいかない」といった感想がとても多かったです。具体的な意見でいうと、
- レイアが吹っ飛んでのフォースで生還
- ルークの死に方
- フォースの万能っぷり
- 旧作キャラの死に方
- ヒーローがいない
- ライトセイバー戦に迫力がない
- 余計なセリフが多い
- スノーク・ファズマが簡単に死にすぎ、あれはなんだったのか
- 設定が後出しじゃんけん的に出てくるから驚かない
フォースの設定やライトセイバー戦は置いておいて、ルークについての解釈が最もレビューでは指摘が多かったように感じます。というのもルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルさんも同じことを口にしていることが火付けになっているようです。
最後のジェダイで演じたルークは、僕が演じてきたルークとは違う。
「ジェダイは諦めない」
仮に問題があったとしても、1年かけて再編成するだろう。何かに失敗をしたのであれば、過ちを正そうとするはずだ。
マーク・ハミル
ここでの具体的な例は「ジェダイは失敗したからといって隠居するような者ではない」ということです。「帝国の逆襲」でヨーダに鍛えられたルークが弟子の育成に失敗したからといって諦めるような人間ではないと・・・いうことでしょうか。
こういった「しっくりこない設定」がエピソード8には多くあったようです。
結論:賛否両論というのは表面を見るか、深くまで見るかの違い
今回肯定派と否定派の意見を見ていきましたが、これについては作品をどれだけ深く見るかの度合いの問題に思えました。具体的にどういうことかというと、「でもさー」という言葉を付けるか付けないかの違いです。
「ルークかっこよかったよ、でもさー、ジェダイならあそこで諦めないよね」
この1文につきると思います。肯定派はこの「ルークかっこよかったよ」を言葉にし、一考できる人たちは「ジェダイならあそこで諦めないよね」を言葉にしているようです。映像美はすごいです。ですが、ちょっと待てよ・・・ここよく考えたらおかしいよね。ダメじゃん・・・と。
そしてこの一考というのは過去作をよく見ていないとできないことだと思います。作品の表面だけみて、その後思考を停止するのか・・・ちょっと待てよと一考して物語を深く知ろうとするのかで賛否はわかれているのだと思いました。
以上です。
これについては私の主観も入るのでご配慮いただきたいですが、エピソード8の賛否については単純にミーハーと古株の一考があるかないかの違いのように感じました。
(エピソード7の賛否はこういった単純なものではないように感じております。)
以上です。
ありがとうございました。
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