築30年の古民家をフルリノベーションした費用とビフォーアフターを大公開!かかった期間や値段も合わせて紹介
初めまして、私たちは夫婦二人は古民家を購入し、リノベーションをしています。
古民家の購入から約1年。
やっと家の中身も形になってきて、無事、引越しをすることが決まりました。
長いようで短かかったと思える時間を過ごすことができましたが、かかった費用も確定してきましたのでブログに残しておこうと思います。
古民家のリフォームにかかる費用はだいたいどれくらいなのか?
私たちがかけた費用を書く前に、皆がどれくらいのお金をかけてリフォームされているのかを紹介いたします。
全国宅地建物取引業界連合会の「平成26年度不動産税制等に係る消費者実態調査」によると、中古住宅の平均リフォーム費用で最も多いのは一戸建てでは「301万円以上」の22.9%、マンションでは「51万円〜100万円」が32.5%と最多です。
次に多いのが一戸建ての場合「151万円〜200万円」の20.3%、マンションの場合「101万円〜150万円」です。
リフォームはその内容によって金額が大きく変わります。一戸建てのリフォームでかかった費用のなかで「301万円以上」が最も多い理由としては、「築年数が長くて、治すべき箇所が多い」、もしくは「間取りの変更など、家全体をリフォームをしている人が多い」などの理由が考えられます。
マンションの場合、間取り変更など大きなリフォームではなく、壁紙の張替えやお風呂のリフォームなど、スポット的なリフォームをおこなっているためかかる費用が少なくなると思われます。
古民家を綺麗にする場合、方法としては大きく二つあります。それは「自分でやるか」、「業者に頼むか」です。
当然ですが、業者に頼む場合はそれなりに費用がかかります。
水回りの場合、キッチン
古民家のリノベーションにかかった費用総額を公開
私たちの場合、古民家の購入から生活ができるくらいにするまで、総額で約600万円かかりました。
他の方の費用と比較しても、安く済んだと思っています。
それぞれの内訳は以下の通りです。
内訳 | 金額 |
---|---|
家+土地代 | 2,000,000円 |
行政書士の手数料 | 160,000円 |
Panasonicラクシーナ(キッチン)の購入費 | 973,865円 |
電気工事屋への費用(コンセント増設・配電) | 200,000円 |
大工への費用(壁・床張替え・キッチン取り付け費用) | 930,000円 |
インテリア会社への費用(壁紙の張替え・床はり・畳・ジョリパッド仕入れ) | 400,000円 |
ゴミの処理(コンテナ代) | 50,000円 |
床下除湿・防カビ剤購入費 | 30,000円 |
家具・家電購入費 | 400,000円 |
引越し費用 | 50,000円 |
その他諸々の材料費など | 1,000,000円 |
先述の通り、一般的な相場が大体900万円くらいと言われているようです。
古民家の費用と周辺の土地の費用(~200万円)
古民家と周辺の土地の費用合わせて200万円でした。
実際には家自体にもう価値はなく、土地のみの金額になっています。
今回知り合いの方で、古民家を持て余している方がおり、その物件と土地を購入させていただきました。
細かい金額は分かりませんが、相場よりも半額以下の値段で購入できたと思います。
古民家とはいえ、通常の相場では物件だけで、500万から600万はするでしょう。
こればかりは運がよかったと言わざるを得ません。
行政書士への手数料(~16万円)
土地売買にあたり、地元の行政書士さんへ諸々の手続きを依頼しました。
もちろんこんな大きな買い物は生まれて初めてですので、契約書を目の前にしたときは緊張しました(笑)
大工への費用(~90万円)
今回、身内の現役大工へ基礎的な工事をお願いをしました。
おこなったことは、「床の張替え」「断熱材の設置」「間取りの変更」などです。
リノベーションをする上で「身内に有識者がいるかどうか」は非常に重要だと思います。
自分達が思い描いている理想の住まいにするためには、具体的にどんなことをすればいいのか、何が必要なのかを相談することができます。
もしも知り合いに大工などの専門家がいない場合は「リノベ不動産(https://renovefudosan.com/)」や「タウンライフリフォーム(https://www.town-life.jp/reform/)」などのサービスを利用するのがおすすめです。
私たちも専門家の話を聞きながら、当初のプランからだいぶ変更になりました。
しかしその変更点のどれもが、今になってみては「やってよかった」と思えるものばかりです。
作業内容1:床室除湿、防虫防カビ作業
古民家のリノベーションをする上で、絶対に必要なのが湿気対策と防虫対策です。
古民家を購入するタイミングでは、そこまでの知識がなく、床下の確認をしたのは物件を購入してからでした。
シロアリの駆除業者に無料見積もりを依頼して、床下を調べてもらったのですが、シロアリはいないようでした。
しかし床下の木材にカビが大量についていると教えてもらったため、大工さんに依頼して床を剥いで防湿対策とカビ、シロアリ対策を同時におこなってもらいました。
最初は私たちだけで撒く予定でしたが、大工の方たちにも手伝ってもらいました!
床の張替え・断熱材を入れる
床下の対策が終わったら床のリノベーションです。
断熱材が入っておらず、家の中がかなり寒いので、捨て貼り工法で根太の間にカネライトをいれてもらいました。
これにより、家の中がかなり暖かく、断熱率があがったので、古民家をリフォームする人は必ずやってもらいましょう。
間取りの変更(壁の撤去)
リノベーションの醍醐味!壁の撤去もおこないました。
抜いた壁の数は大きく二つです。
壁は土壁だったので、ハンマーやネイルハンマーをつかって壁を破壊してもらいました。
土壁には竹が使われており、まずはその竹を切断しつつ、土を落としていきます。
壁を抜くことで部屋が広くなるのと、光が部屋を包むようになりました。
壁を破壊するときは、耐震強度などを計算しながらおこなわなければなりません。
素人ではできないので、もしも壁を抜きたい!と思っている人は大工に相談しましょう。
私たちの場合、柱を抜くつもりだったのですが、抜くと耐震強度が下がり、最悪倒壊の恐れもあったようです。
youtubeなどで、素人が壁を抜いている動画がありますが、信じ込まず、専門家に意見を聞くべきだと強く思いました。
電気工事会社への費用(~20万円)
電気工事会社に依頼してコンセントの増設をおこないました。
この家の電気ケーブルは割と太いものだったので、許容電流に問題がなく、ケーブルの取り替えなどは発生しませんでした。
コンセントの増設、ダウンライトの設置
コンセントの位置を指定して、増設をしてもらいました。
あらかじめ部屋のレイアウトは決めておいたので、どこにコンセントがあると便利かは、頭で整理できていたのでよかったです。
コンセントは一度決めたら変更はできないので、慎重に決めるべきだと思いました。
インテリア会社への費用(~30万円)
インテリア会社の方には、壁紙の仕入れと張り替え、それから壁一面を珪藻土にする作業をお願いしました。
私たちも塗り方を教えてもらいながら、自分たちで壁を塗ることができてよい経験になりました。
とてもありがたい話だったのですが、インテリア会社さんの方で余っていた壁紙をいただくことだできました。
これにより、壁紙代を浮かせることができました。
聞くところによると、インテリア会社は総じて、壁紙があまり気味のようです。
もし古民家の壁紙を張り替える際は、一度余っている壁紙がないか聞いてみてはいかがでしょうか。
壁紙の張替え、壁に珪藻土の施工
家は半分珪藻土、半分は壁紙にしました。
余っている分の壁紙がちょうど家の半分に貼れる分しかなかったためです。
壁が綺麗になっていくと古い感じがどんどんなくなっていって、嬉しかったです。
畳の張替え(10万円)
和室が全部で16畳あり、その分の畳を張り替えました。
相場では一畳で1万円するのですが、インテリア会社様のご贔屓により、格安で張替えをしてもらえました。
リノベした古民家のビフォーアフター画像を公開!
ここからはリノベが完了した古民家のビフォーアフターを画像でご紹介いたします。