Webマーケターへの転職体験談!気になる年収やキャリアプランについても解説

Webマーケター転職

Webマーケターに転職してから早くも3年が経過しました。

長いようであっという間に過ぎ去った3年だったと思います。

以前いた会社に嫌気がさし、半ば衝動的に退職願いを書き殴って転職活動をしました。

Webマーケターの毎日は大変ですが、非常に充実しています。

以前までスーツを着て、毎日車で出社していたことがすでに遠い昔のことのようです。

昨今は社会情勢の乱れからか、Webマーケターになりたいという人が増えていると聞きました。

そこで私の経験がもしかしたら誰かの役に立つのではと思ったので、どうやって転職活動をしたかなどの体験談と実際にWebマーケターになってみてどんな生活を送っているのかを書いてみようと思います。

少しでもWebマーケターになりたいと思う方がいたら参考にしてみてください。

Webマーケターに向いていると思う人

  • お金を稼ぐことが好きな人、得意な人
  • プログラマー・エンジニアの経験がある人
  • 最低限HTMLやjs・CSSがわかる人

これらがよく転職サイトなどの募集要項で書かれるような特徴です。

これを否定するつもりは全くありません。本当にその通りだと思います。

これに加えて、私が実際にWebマーケターとして働いた経験を元に向いていると思う人の特徴を列挙してみます。

  • 数字に強い、数字を元にアクションや反省がちゃんとできる人
  • Excelが最低限使える人(ピボットテーブルが扱えればOK)
  • 施策などやりたいことを説明・説得するのが上手い人
  • コミュニケーションがとりやすい人
  • 言い訳をしない人
  • 誰とでもすぐ友達になれる人
  • 良くも悪くも我が強い人
  • 新しい技術や手法を学び続ける人
  • 物事の本質を見抜ける力がある人

賛否あるかと思いますが、知識はあまり重要ではありません。

それよりも周りの人が仕事をしやすい人の方がWebマーケターとしては重宝される気がしました。

そういう気風の会社に就職しているというバイアスもかかっているとかなと思いますが、IT企業はどこもこんな感じの人物を重要視している気がします。

Webマーケターになろうとした理由

まず、なぜ私がWebマーケターになろうとしたかですが、理由は単純明快で「お金(給料)が欲しい」です。

給料を上げたかったのが最大の理由ですね。

結果から言うと、私の給料は転職前の1.5倍くらいには上がっています。(元が低かったというのもありますが・・・)

現在30歳になったばかりですが、同年代の人よりは少し多くもらっているのだろうと感じます。

ではなぜマーケターになろうとしたかというと、最も給料を上げやすい職業だと考えたからです。

前職は社内SEのようなことをしていましたが、どうも給料が上がらなかったです。

自分としては業務効率化の面でかなり会社に貢献したと思いますし、優秀社員にも選ばれたことがあります。

それでも給料が上がらないのです。

なぜかというと、会社の業績を直接上げているわけではないからですね。

僕がやっていた社内のシステム基盤の構築や業務効率化のためのツール作成などは、あくまで社員がより働きやすくするための土台作りです。

実際に会社にお金を運んできているのは現場の方々です。

そのため現場に出ている人の方が給料が上がっていき、僕の給料はほとんど上がることはありませんでした。

ITのリテラシーが高い会社であれば評価してくれるのでしょうが、残念ながらそういう会社ではなかったです。

そのため、給料を上げたかったら会社に売上をもたらす存在になるしかないと考えました。

しかし前職は体育会系の現場でしたので、私には向きません。

なぜSEOのWebマーケターになろうと思ったのか

私は現役のWebマーケターですが、中でもSEOを専門としたWebマーケターをしています。

なぜSEOのWebマーケターになったのかという経緯をご説明します。

私の場合、実は転職活動を始めるまでWebマーケターという言葉を知りませんでした・・・。

転職活動を始めた当時の私の思考を書き出してみます。

給料が上がりやすい人材とは「会社に利益(集客)をもたらす人材」である。そのため社内SEのような裏方ではいけない。

Webを使った集客方法で最も利益率が高い手法は「SEO」というらしい。

SEOを専門的におこなう職業はないが、大きく「Webマーケター」という職業があるらしい。

じゃあWebマーケターになろう

とまぁ簡単に書き出すとこんな思考の流れだったと思います。

今思うと、とても安直というか、恥ずかしい思いがします。

しかしこの選択は間違っていなかったのではないかなと思っています。

実際に私の給料は前職と比べると大きく上がりましたし、仕事内容も自分の好きな部類のものなので楽しく生活しています。

私のスペック

  • 30歳男
  • 転職後約3年経過
  • 情報系の大学卒業後、地元の中小企業に就職
  • 5年間新卒の会社で働いて、東証一部上場のIT企業のWebマーケターに転職
  • 転職した回数はこの1回のみ
  • プログラミングは大学で学んでいたので書ける

Webマーケターになるために転職前におこなったこと

  • ブログを立ち上げて、毎日記事を投稿した
  • ブログに記事を投稿しながらSEOの知識を学ぶ
  • 転職サイトへ登録をした

上記で説明した通り、私はWebマーケターという言葉すら知らない人間でした。

SEOという利益率の高い集客方法があることしか知らなかったため、とにかくSEOの勉強をしようと思いました。

残念ながらこの頃はSEOを教えてくれる人などいるはずもなく、ましてやスクールなどもありません。

そのため全て独学でSEOについて学びました。

最初は副業のつもりでブログを始めた

SEOを学ぶにあたり、ブログを一つ立ち上げました。

それがこの「好奇心倶楽部」です。

ブログを立ち上げるメリットは大きく二つあります。

  1. SEOの勉強を試しながらできる
  2. 流入が増えてくれば広告を貼り、収入を得ることができる
  3. 面接時に話題に出せば間違いなく食いつく

ブログの立ち上げ当時は副業の意味合いが強かったです。

給料が上げられないのであれば、サイドワークで収入を増やすしかないと思ったからです。

結果的にはこのブログで培ったスキルが面接にも役立ちましたし、実務にも活かされています。

1日1本のペースで記事を投稿し続けた

当時は結構タイトな日程を過ごしていた気がします。

9時から18時まで仕事。

帰宅後にブログの執筆を開始して、深夜2時ごろに投稿。

睡眠時間は6時間程度。

結構余裕があるじゃないかと思われるかもしれませんが、9時間の実務の後に記事を1本執筆するのはかなりハードです。(実際にやってみるとわかります)

それでもこんな生活を3ヶ月くらい続けました。

それほど職場に不満があったのだと思います。

1記事だいたい2,000文字から3,000文字くらいですが、最初の方は1本あげるのに5時間〜6時間かかりました。

記事の数が増えるにつれてGoogleアドセンスの審査に通ったり、アマゾンアソシエイトの審査を合格できるようになりました。

しかし流入はほとんど増えませんでした。

全然検索結果の順位も上がってこないですし、1日の閲覧者数は3人とかざらでした。

それでもこの頃は楽しく記事を書いていた気がします。

自分が書いたものを読んでくれる人が一人でもいるということは、本当に幸せでした。

その思いは今でも変わっていません。

そんなこんなで100記事投稿する頃にはSEOの基礎的な用語やトレンドを把握できるようになっていました。

面接ではプログラミングができること、記事を100本書いたことをアピールした

実は転職活動で応募した会社は1社だけです。

それは都心の大きなIT企業でしたが、ありがたいことに一発で内定をいただくことができました。

面接ではあんまり自分をアピールしすぎないように注意した気がします。

なぜかというと、大企業の場合1週間に面接3本以上とかざらにあります。

そのため、自分を熱心にアピールしてもあんまり面接者に響いてないことがわかっていたからです。

(中途入社あるあるだと思いますが)

面接では純粋に今の会社の不満を伝えました。

不満を言うことがマイナスになる気がするかもしれませんが、面接官にとっても他社の状況を知れる機会なのでそれほど嫌な顔はせず聞いてくれます。

私の場合「上司ともっとコミュニケーションが取りたい」とか「副業が禁止で」とか「もっとWebに近いところで働きたい」とかその辺りです。

中途入社の場合、これが一番良い面接の受け答えなのではないか思っています。

不満を伝えることで、面接者は自分の会社なら「この人の不満は解消できるな」と思えます。

もしもこのタイミングで面接者にそう思わせられなかった場合は、ご縁がなかったということで割り切っていました。

それからブログを自分で立ち上げて記事を追加し続けたことは面接官の食いつきがかなり良く、話も弾みました。

これが功を奏したのか、内定をいただくことができました。

仕事に関しては臨機応変に対応できることを伝えると採用されやすいかも

面接時の注意点というかアドバイスになるのですが、WebマーケだったりSEOだったり、職業は決め打ちしないほうが採用されやすい傾向にあると思います。

実際に私の会社には「人事やりたかったけど、今SEOやってます」という人もいました。

IT企業は慢性的には人不足です。

そのため空いているポストは常にあります。

面接時にマーケターを志していても、働き方は流動的に変えることができるということは伝えてみてもいいのではと思いました。

例えば面接の最後の質問などで「マーケターの部署内で他に人不足になっているチームや部署などはありますか?」と聞くと結構答えてくれます。

もしも自分がその分野に強いと思えるのであれば、そういったところでも働けることを伝えてみましょう。

もしかするとマーケターとしての採用はダメでも、そちらでの面接に回してくれることがあるかもしれません。

絶対にマーケターじゃないと嫌だ、とお思いではない場合は試してみてはいかがでしょうか。

晴れて「Webマーケター」として内定をいただきました

元々SEO対策担当者を希望していましたが、希望通り内定をいただきました。

副業のブログに記事を入れ続けていたとはいえ、全部独学ですし、Webマーケターの実績はほぼゼロでしたので内定をいただいたときは驚きました。

ちなみに、なぜ採用になったのかを後で担当者の人に聞いてみたところ「ブログを立ち上げたこと」と「人柄」だそうです。

スキルはもちろん大事ですが、最も大事なのはやはり人間性だと改めて思いました。

会社によっては私の人間性が気に入らないところもありますでしょうし、こればっかりはタイミングと運です。

Webマーケターとして、とにかく働いてみた・・・1年目

 入社後に最初に研修を受けてからやったことは、ウェブサイトの改善案をとにかく出すことです。

その後Googleの検索結果の傾向を分析して、改善案がどのくらいの期待度があるのか試算して、提案し続けるというのを繰り返しました。

下積みっぽい動き方ですが、これがWebマーケターで最も大事なことです。

いわゆる「PDCAを回す」ということですね。

今のマーケットの動きを把握、分析

担当しているWebサイトの問題点、改善点を洗い出し

それを改善するための方法(仕様を作る)

仕様を開発陣に渡してリリースする

この繰り返しですね。

100本ノックのように施策を考えてはボツになるを繰り返しました。

Webマーケターとはなんぞやがわかってきた・・・2年目

1年目に試作案出し100本ノックをしたことにより、PDCAを回す速度が早くなってきました。

そこで気づいたことが、技術やトレンドの動きは本当に移り変わりが早いということです。

つまりどういうことかというと、ぶっちゃけ過去の成功体験とか成功事例はあまり役に立ちません。

もちろん全く役に立たない訳ではありませんが、施策を横展開してみても効かなかったとかはよく聞く話ですね。

ましてや2年前に当たった施策とかほとんど効きません。

ではここから何が言えるのかというと・・・。

Webマーケターは常に最新の情報に則って動くため、未経験でもほとんど問題ないのです。

未経験であれば、今から学ぶことは最新のものになりますし、考え方に過去の成功体験によるバイアスがかからないので寧ろ好都合です。

未経験であることは不利なことではありません。

大事なことは「新しい情報を吸収し、学び続けること」です。

リスティングやアフィリエイトなどに仕事の幅が広がった・・・3年目

現在3年目ですが、SEOに限らずリスティングやアフィリエイトの仕事なども少しずつ任せてもらえるようになってきました。

後輩も増えてきて、教える立場にもなってきています。

IT企業に入ってみて感じることは本当に平均年齢が低いです。

30歳になりましたが、もうシニア扱いです。

前職では40代でもまだ若手と言われているような環境でした。

これをどう思うかは人それぞれですが、私はとてもポジティブにとらえています。

人は歳をとると安定を求め、楽な方法を取り始めます。

でもそれは終わりの始まりだと思います。

成長することを止めてしまっては、すぐにおじさんになってしまうでしょう。(体がということではなく、心がということです)

今後のWebマーケターとしてのキャリアプランについて

3年間働きましたが、Webマーケターとして多くの経験を積むことができました。

これから自分がどう生きようとしているのか少し書いておこうと思います。

まず今後もWebマーケターを続けるかどうかですが、「続けたい」とは思っています。

しかしだんだんとマーケターとしての仕事は減らしていければと考えています。

自分自身、Webマーケター以外にとてもやりたいことあり、それを実現させられるように動いていこうと思います。

なのでもしかしたら5年後は全く別のことをしているかもしれませんね。

Webマーケターは意外と責任重大なお仕事です

これからWebマーケターになろうと思っている人がいましたら、一つだけ伝えておきたいことがあります。

Webマーケターは意外と責任重大なお仕事です。

例えばSEOの順位が落ちた場合、会社の利益が30%減とかありえるです

下手したら会社が会社員にボーナスを出せなくなる場合ももちろんあります。

SEOの場合、Googleの匙加減で順位は変わってしまう訳ですからマーケターだけの責任ではないのかもしれませんが会社はそう判断しないでしょう。

利益率が高い分、SEOは会社の利益に直結しています。

ネガティブな影響もありますが、もちろんポジティブな影響もあります。

アルゴリズムアップデートで順位が上がれば一気に数千万円の利益を会社にもたらすことも可能です。

とにかくWebマーケターの実力が会社の売り上げになり、巡り巡って従業員の給料になります。

Webマーケターは非常に責任重大なお仕事なのです。

在宅Webマーケターの1日の過ごし方

Webマーケターの1日の過ごし方
  • 9:00 起床〜朝ごはんなど
  • 9:30 PC起動、出社
  • 9:45 数値確認(前日の実績など)
  • 10:00 ミーティングなど
  • 12:00 雑務
  • 13:00 休憩
  • 14:00 競合分析、定点調査
  • 16:00 ミーティング2
  • 17:00 仕様作成・デバッグなど
  • 18:30 退社
  • 19:00 晩ご飯作り、副業など、家族との時間
  • 20:00 晩ご飯
  • 21:00 休憩
  • 24:00 副業(ブログの更新など)
  • 25:00 就寝

就業先は昨今の感染症対策として在宅勤務OKの会社となっています。

始業時間も自分で決めることができるため起きる時間はまちまちです。

コアタイムが決められているため、その時間にいれば問題ありません。

年収は?

気になっているだろう年収ですが・・・。

同年代の人たちよりは多くもらっていると思います。

これよりも年収をあげようと思ったら現場の業務だけではなく、マネジメント業務もおこなう必要があります。

要するに人の管理ですね。

これはやりたがる人と、やりたがらない人に分かれる印象です。

前述の通りWebマーケターの世界は技術の移り変わりが非常にスピードが早いです。

マネジメント業務を始めると、マーケターとしての勘が鈍ってしまう人も多くいる印象でした。

プレイングマネージャーのように働いている人もいますが、やはり負担は大きいみたいですね。

やるからにはそれなりに時間を犠牲にしなくてはいけないでしょう。