Webマーケターはやめとけってどういうこと?しんどいと言われる理由

Webマーケター転職

「Webマーケター」で検索をすると検索結果のサジェストに「Webマーケターやめとけ」というキーワードが見られました。

Webマーケティングを学ぶことはこれからのIT社会を生きる者としては必須のスキルといえるでしょう。

それなのに検索結果に「やめとけ」と出るのはなぜなのでしょうか。

そこで現役でIT企業のWebマーケターとして働いている私が理由を考えてみたいと思います。

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実際にWebマーケティング業界に身を置く者として回答していきます!

「Webマーケターはやめとけ」と言われる理由は?

まず現役のWebマーケターとして考える「Webマーケター やめとけ」と言われる理由は以下の通りです。

Webマーケターをやめておけと言われる理由
  • 常に高い成果と成長を求められ続ける
  • 優秀な人が多く、評価されづらい
  • 給料を上げるためには管理職になる必要がある
  • 割と地味な作業が多い
  • 求められるスキルが年々増え続けている

もしかするとどの職種にも言えることかもしれませんが、Webマーケターがやめておけと言われる理由は上記が考えられます。

詳細は以下で解説していきます。

常に高い成果とノルマを求められ続ける

Webマーケターをやめておけと言われる理由の一つとして、常に成果(売り上げや利益)が求められることが考えられます。

そして求められる成果とノルマに終わりはありません。

成果を残せた期があっても、また次の年にはその結果の105%、110%などが求められることになります。

施策を回すまでの過程や考え方、こなした業務量は多少評価点にはなるものの、全ては結果(=数字)で判断される職業です。

成果を報告する相手も売り上げや利益を管理する上役の方々が主な人になってきます。

結果を残せていない場合は、厳しい言葉を投げかけられることもあるでしょう。

そういったプレッシャーに押しつぶされ、会社を離れることになった人も多くみてきました。

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会社にもよりますが、結果やノルマの消化が全ての厳しい世界です。
役職が上がればそのハードルやプレッシャーも高くなります・・・。

優秀な人が多い = 比較される

Webマーケターをやめておけと言われる理由の2つ目は、周りに優秀な人が多いことです。

みなさんの周りにも「あの人は仕事ができるなぁ」とか、「あんな人になりたいなぁ」と思う人がいるのではないでしょうか。

それってメリットじゃないの?と思われるかもしれませんよね。

しかし現実は、優秀なその人と自分が比較されて評価されます。

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すごい人と比較されてしまうと自信を失ってしまいますね・・・。

つまり優秀な人が周りにいると自分の評価は高くなくなり、給料が上がりづらいこともあります。

自分のしたことは相対的な評価をして欲しいと思ってしまいますよね・・・。

これがマーケターをやめておけと言われる理由の一つだと思います。

給料が上げるためにはマネージャーになる必要がある

Webマーケターをやめておけと言われる理由の3つ目は、周りに給料を上げるためにはマネージャーになる必要があるからです。

例えば、プロジェクト全体の進捗管理であったり、新卒や中途の面接官、予算の管理などなどです。

会社の売り上げを、実績をあげればお給料が上がっていくと思いがちですが、実際はそうではありません。

実績をあげた上で、人を管理する立場になることでお給料は上がっていきます。

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Webでお金を稼ぐ方法を考えていたと思ったら、いつの間にか人を管理するようになっていました・・・。
なんてことが起きます。

マネージャーの業務がメインになってくるとWebマーケターの世界から少し遠く離れてしまいます。

つまり自分がやりたかったことがやれなくなっていくということですね。

やりたいことがやれず、雑務が増えていく一方なんて嫌になってしまいますね。

割と地味な作業が多い

Webマーケターのお仕事は華やかな印象を受けるかもしれませんが、割と地味な作業が多いです。

例えば数値をずっと眺めて分析したり、仕様書をコツコツ作ったり、関係各所にメールやチャットをしたりしています。

これはどんな企業でも同様のことが言えるでしょう。

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IT企業を志望する人って業界に夢や希望を持って入ってくる人が多いです。
でもやってることは地道な改善作業の繰り返しですよ!

つまり、いきなり大きな仕事を任せもらえるわけではないですし、コツコツとした下積みが必要なのは他の職種と変わりありません。

華やかな世界を想像されている方は業界に入ってみて幻滅してしまうかもしれません・・・。

こうした理由から「Webマーケターは(想像と違うから)やめとけ」となっているかもしれません。

Webマーケター求められるスキルが年々増え続けている

Webマーケターに求められるスキルが年々増え続けていることも、Webマーケターをやめとけと言われる原因の一つです。

例えば、Webマーケターはツールをたくさん使いこなさなければなりません。

以下は実際に業務で使っているツールの一例です。

Webマーケターがよく使うツール集
  • Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)
  • Googleサーチコンソール
  • キーワードプランナー
  • GoogleOptimizer(A/Bテストツール)
  • github
  • スプレッドシート(gas)
  • Excel(VBAやピボットテーブル)
  • SEO用分析ツール(ahrefsなど)
  • ユーザー行動分析用ツール(A/Bテスト用ツールなど)
  • リサーチ用ツール(Googleトレンドなど)
  • その他自作ツール

このように年々使いこなさなければならないツールが増えていっています。

ツールを使いこなすにはそのツールに使われている原理も理解する必要があるため、勉強は欠かせません。

さらにWebマーケターが習得すべき領域も年々増え続けています。

Webマーケティングの仕事が激務であると言われる理由はここにあるのかもしれません。

以下は一例です。

https://note.com/cloudfit/n/n9127baee20ea から引用 DX人材に求められるスキルマップ
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全てをマスターする必要はないかもしれませんが、こんなにたくさんの分野の知識をつける必要があるんです・・・。

つまり、Webマーケターになるためのハードルはどんどん高くなっているんですね。

しんどくなって辞めてしまう人の気持ちもすごくわかります・・・。

こういった理由からやめとけと言われるのかもしれません。

Webマーケターに向いていない人の特徴

Webマーケターをやめとけと言われる理由を考えてきましたが、これらを踏まえてWebマーケターに向いていない人の特徴をまとめました。

Webマーケターに向いていない人の特徴
  • 数字に強くない人
  • すぐに答えを求める人
  • 向上心がない人
  • 秀でた能力がない人

数字に強くない人

Webマーケターは分析が命です。

分析には数字が必ず現れます。

分析した結果をもとに仮説を立て、施策を考え実行し、フィードバックをしてまた次の施策に活かします。

分析なんかしてないで手を動かした方がいいだろうと思われるかもしれませんが、企業として何かをする以上コスト意識は重要です。

たくさん工数を使わせてもらって結果が曖昧では会社としても嬉しくないでしょう。

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なんでもかんでもやってみればいいというのは通りません。

つまり数字に強くないと分析もできませんし、施策も動かせないということです。

数字を見ると頭がクラクラしちゃう人もいるかもしれませんね・・・。

こうした理由から数字に強くない人はWebマーケターに向いていないでしょう。

すぐに答えを求める人

すぐに答えを求める人はWebマーケターに向いていません。

例えばこの数字を改善するために何をすればいいのか、先輩はその方法を知っているだろうといった感情を抱くような人です。

確かに知っている場合もあるでしょうが、Webマーケターが直面する問題は未知難問ばかりです。

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まずは自分の頭で考えないと、周りからの信頼もどんどん落ちていきます。

つまり、まずは自分の頭で考える習慣がない人はWebマーケターに向いていないです。

でも会社にはマニュアルやテンプレートがあると思いますが、それに頼りたくなる気持ちもわかります。

こうした理由からすぐに答えを求める人はWebマーケターに向いていません。

向上心がない人

向上心がないと日々流れてくる新しい情報をキャッチアップできないのでWebマーケターとしては不向きです。

例えば新しい技術が出てきたとか、競合他社がABテストをしているとか、SEOのアルゴリズムアップデートが起きたなどの情報を収集できなくなります。

そんなに新しい情報を常にインプットする必要がないと思われるかもしれませんが、その意識の低さでいくと間違いなく置いていかれます。

実際に日々情報が更新され続けているのを目の当たりにしています。

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Webマーケティングの世界は情報の更新がとにかく早いんです・・・。

つまり少しでも遅れてしまった場合追いつくための努力も必要になってしまうんですね。

向上心を持って日々新しい情報をキャッチアップしていける人でなければWebマーケターを続けるのはしんどいです。

秀でた能力がない人

誰にも負けないと言えるような能力が一つもない人はWebマーケターには向いていないと思います。

例えばプログラミングができるとか、記事執筆が速いとか、デザイナーの経験があるとかそういうものです。

そんなもの持っていないと思われるかもしれませんが、些細なことで構いません。

とにかく他のWebマーケターが持っていない能力が必要です。

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私は元プログラマーということで、自分でプログラムを書いて他のマーケターには解決できないことを解決できるという能力を持っています。

つまり求められるスキルが多すぎて複数人のマーケターで問題解決をする場面があるんですね。

そんな時に秀でた能力があると活躍しやすいです。

自分には何にもない・・・と思われる人もいるかもしれません。

こうした理由から秀でた能力がない人はWebマーケターに向いていないです。

Webマーケティング業界は未経験だと厳しいのか?

ぶっちゃけると仕事というものがそういうものなのですが、どんな仕事でも未経験では厳しいと思います。

課せられるノルマをこなすプレッシャーに打ち勝つのも他の業種と同様です。

それでもWebマーケターに興味があったり、お金を稼ぎたいと考えているのであれば未経験なりに学習していることをアピールしていくことが肝心です。

スキルや実績は後からついてきます。

Webマーケターになりたいという目標があるのであれば、まずは飛び込んでみるのが肝心です。

Webマーケターに関する本

向いていない人に当てはまったからといって、Webマーケターが出来ないかというとそうではないと思っています。

マーケティングは過去のノウハウがものすごく蓄積されている分野です。

そのため書籍や文献(ブログなど)で知識を得ることで現場でも成果を発揮することは十分に可能です。

ここでは僕が読む価値があると思った書籍を紹介しておきます。

Webマーケッター瞳の挑戦!
○マンガなのでとにかくわかりやすいです。最新デジタルマーケの専門用語もしっかりフォローしているところも点数が高いですね。著者の実体験やインタビュー取材に基づく実践的なノウハウも載っているので参考にできるかもです。


沈黙のWebライティング
SEOに特化したマーケティングの書籍ですが、かなり論理的にまとめてあるのでSEO以外にも使える知識が多いです。最近のSEOはライティングが重視されていることもありかなり売れている本ですね。よく言われていますが、書籍タイトルの「筋肉男」に特に意味はないようです笑。


USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
USJの劇的な売り上げV字回復はマーケティング業界において語り草になっています。もしもWebマーケターに興味がある人であれば一度読んで見ることをおすすめします。もちろん現役マーケターでもこの本を読むことで得るものは多いはずです。


マンガでわかる デジタルマーケティング
超初心者向けの本ですが、図解やスキルシートなどが掲載されており入門用としてはとっつきやすい本だと思います。まずはこの本を読んでみるというのが安牌かも


マーケティングリサーチとデータ分析の基本
Webマーケターにとって分析が大事とこの記事でも書きましたが、じゃあ分析って何をすればいいのという問いに対してこの本は回答になると思います。どんな分析がされているのかを知るための本です。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

少し厳しい意見も書いてしまいましたが、人には向き不向きがあるのでWebマーケターにこだわる必要はないと思います。

私自身はほぼ未経験で業界に飛び込んだ厄介者ですが、たくさん勉強しましたし今はとても楽しく仕事をしています。

この記事をもとに将来の仕事探しに活かしてもらえれば幸いです。

以上です。