【ネタバレ考察】『ザンキゼロ』感想・考察

2018年7月12日

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【注意】本記事にはゲーム『ザンキゼロ』の黒幕、結末に関するネタバレが含まれています。未プレイ者は読まないことを推奨いたします。

手記と、深層の真理について追記あり。

【ネタバレ考察】『ザンキゼロ』感想・考察

ゲームクリア後の感想

クリアまでの時間は約20時間、ゲーム内経過日数は120日でした。

やっと『ザンキゼロ』をクリアし、エンディングまでのすべてを目撃しました。プレイしている間はネタバレを避けるため、完全にネットからの情報をシャットアウト。結果としてストーリーをゼロの状態で楽しむことが出来ました。内容としては人類滅亡もので、最後に生き残った2人の男女によって、また人間は増えていくんだという、希望に満ちた王道のストーリーでした。物語の黒幕としては、プレイヤーキャラクターである「一葉マモル」だったわけですが、その計画を裏で操っていたのは「寺島ダイチ」。なんだか某裁判ゲームのキャラクターのような印象でした。(モーションもそれっぽいし)序盤こそ、もしかしたらゲームインゲームの世界なんじゃないかと思ったり、ループ物かもとか、穿った見方をしていたのですが、本当に人類が滅亡した後の世界が舞台だったことがまず驚きでした。心のどこかで大きなどんでん返しがくるのであろうと思い込んでいたというところがあります。というのも、スパイク・チュンソフトだし、もっと捻くれたストーリーだろうみたいな刷り込みがありました。なんといってもあの「ダンガンロンパ」シリーズを手がけたスタジオですし、V3みたいなどんでん返しはくるだろうと勝手に思っていた部分はあります。(ゲーム内にダンガンロンパのポスターが隠されていましたね)

個人的に好きなのは最後のエクステンドマシンが壊れ、本当に最後のお別れの挨拶のシーン。ここはぐっときました。今までゲーム内で何度も何度も生き返っていたキャラクター達が残す、最後の言葉。なぜエクステンドマシンが壊れたのかは描かれていませんが、主人公たちは満足げに寿命を迎えていきます。どんどん年老いていくキャラクターも印象的でした。ゲーム中に何度も見ていたはずなのに、年老いて、もう会えないと考えると感傷的な部分があります。

ラストのオチの部分は、これしかないという終わり方でした。人類滅亡ものではありがちと言ってしまえばありがちなオチでしたが、プレイヤーとしては、また人類は前に進むのだろうという希望的な終わり方です。結局サチカは人類最後の生き残りではなく、もうひとりいたというのが、最後のオチでした。つまり「ザンキゼロ=もう一機ある」ということですね。ここに気付いたときは決行ゾクッときて、気持ちよかったです。

良かったところ

エクステンドTV

エクステンドTVはこのゲームでかなりの良心だったと思います。テラシマショウも羊のミライも、掛け合いが面白くて、ダンジョン内の移動にメリハリを与えてくれました。プレイヤー視点でいうと謎解きを終えたあと褒めてくれる存在であり、世界観について説明してくれるMC的な存在であります。結局彼らは黒幕が作り出した『敵』であるとわかっているのに、彼らに助けを求めてしまうという矛盾を抱えながら、プレイヤーは進むわけです。

大物声優を使っていることもあり、演技もかなりよかったです。

ストーリー

前述もしましたが、王道なストーリー展開でよかったです。人類滅亡物として、すでに使い古されたネタのはずなのですが、エクステンドマシン、寿命の設定、クローン人間などの設定で、新鮮さを感じました。それからストーリーにメリハリがあったのもよかったです。まず各キャラクターごとの過去への興味、慣れてきた頃に黒崎ヨウスケ(クロスケ)への興味、慣れてきた頃に一葉マモルへの興味、種明かしがされたころにラスボスからさらなる種明かしがされる。そのテンポが絶妙だなと思いました。そうとう脚本が練られているように感じます。それからそのストーリーに深みを与えているのは「手記」の存在。反クローン団体側が寺島ダイチと接触していた時のことを、小説ちっくに語られます。クリオネの暴走に至るまでが語られますが、寺島ダイチという人物に深みを与えています。寺島ダイチがどういう人物なのか、裏ではどう思っていたのかなのかなど、単純にゲーム内で姿を現す寺島ダイチだけだと伝わらない部分がありますね。とにかくストーリーに惹かれました。

不満だったところ

UIデザイン(アイテム整理・パーティ構成)

前述のとおり、ストーリーに非常に惹かれたのですが、ストーリーが重厚な分、ダンジョンの探索と戦闘が億劫でした。なぜ億劫になってしまうかというと、UIデザインに難ありだと思います。ゲームを進めていくと、アイテムを整理する場面が多くありますが、その整理が非常にめんどくさい。押さなければならないボタンが本当に多く、直感的にプレイできませんでした。武器も自動で最強装備を選んでもらえるような機能があってもいいと思います。アイテム整理も、カテゴリでソートしたりできたりしてもいいかなと思いました。もしかするとサバイバル感をだすためにあえて便利な機能を排除したかもしれませんが、プレイする側としてはストレスになってしまっているように思います。戦闘中に時間が止まらなくてもいいけど、それだったらもう少しUIを工夫してもいいのではという感じです。

戦闘

戦闘についてですが、やってることがワンパターンです。敵の前に立つことを避け、横から攻撃。攻撃したら離れてクールダウンを繰り返します。やってることがとにかく単調です。この手の4方向戦闘システムの宿命なのですが、とにかく単調です。古くからある戦闘システムのはずなのですが、それに対して何か新しいアプローチがあるかと言われればそうでもありません。それから壁際と敵にハマった時、脱出するすべがありません。これはなんとかしてほしかったです。例えばチャージ攻撃を4人分ためた攻撃で相手を怯ませたら、通り抜けられるようになるなどなど。十分考えられる事態ですので、何かしらの対策は用意してもらえたらなと思う時がありました。

それから敵クリーチャーの種類も少なく、倒し方のバリエーションも少ないのも残念だったように思います。

考察・疑問

日暮ハルトに眠るクロスケは結局何だったのか?

クロスケこと、黒崎ヨウスケのペケ字キーに日暮ハルトの人格を上書きしました。上書きすることで、日暮ハルトは黒崎ヨウスケの幻覚を見るシーンがあります。その際、思わせぶりなことを発言し、消えますが、あれは一体何だったのでしょうか。結局日暮ハルトがその後、人格的におかしくなるわけでもなく、そのままエンディングを迎えました。最後に何かあるかなぁと思ったのですが、少し残念です。もしかしたら、今後なにかしたらの動きがあるかもしれませんね。(DLCなどで)

エクステンドTVの電源ってなんだったの?

物語冒頭、エクステンドTVについての説明がありますが、電源がなんなのかわからないという説明がありました。電源ケーブルもないようでしたし。結局のところ、なぜテレビが付き、電源が通っているのか説明がありませんでした。エクステンドTVを編集し、放送していたのは一葉マモルです。なので彼なら、電源の仕組みがわかっていたのかもしれません。最後のシーンでも、サチカがもうひとりの生き残りにあったところを、ショウとミライが見ていました。もしかしたらテレビの電源はまだ生きていて、AIとなったショウとミライは、テレビの中で生き続けるのかもしれませんね。

ラストシーン

ハルトの考察通り、ザンキゼロ=もうひとり生き残りがいました。サチカが旅立ち、その生き残りに会うことで、生殖能力をもったオスとメスが揃ったわけです。ラスボス戦で寺島ダイチがサチカを殺したのも、もうひとり生き残りがいることに、寺島ダイチ博士は気付いていたからでした。もしサチカがその人物と出逢えば、子供をつくることができてしまう。だからこそ、サチカを刺したのです。結果として、サチカは死亡。寺島ダイチの思惑通りとなったかと思いきや、エクステンドマシン一号から赤ん坊が産み落とされるという奇跡がおこったのでした。そして、ガレキ島のTV、エクステンドマシンには、人類カウンタがどんどん増えていくところでエンディングを迎えました。結局サチカとエンディングの男の子は地球の新たな「アダムとイブ」となった。しかもガレキ島のエクステンドマシンに人類カウンタが映し出されたことにより、もしかしたら、ハルト達7人も復活させることができるかもしれませんね。(もちろん演出かもしれません)

追記:手記の考察

クリア後、手記の入手、または深層の心理に到達しました。

手記はステージ各地に隠されたアイテムで、内容はナノマシンハザードが起こる少し前のMANI内部でのことが書かれています。登場人物は「反クローン団体」の女スパイ3名と寺島ダイチ。書き手は女スパイのうちの一人で、任務は反クローン団体へ情報を流すことと、寺島ダイチの研究結果を盗み出すこと。MANIにはすでに、実の姉がスパイとして潜り込んでおり、2人はスパイ活動を続けていく。この手記からわかることの一つに、寺島ダイチは愛人を何人もかかえていたようです。内容はなかなかアダルティーな内容となっており、手記の書き手も寺島ダイチと寝ています。寺島ダイチは老いてもますます、お盛んなご様子です。手記は全部で8つあり、最後には悲しい結末を迎えます。手記の主人公は、姉がクローン化され、自分が信じていた反クローンという信念がゆらぎ、何を信じて良いのかわからなくなってしまいます。姉は自殺、もうひとりのスパイも死に、計画は頓挫。最後はMANIの爆破スイッチを手に入れるところで終わりました。結局、この後、手記の書き手がどうなったのかはわかりません。ですが、結果だけを見ると、MANIはハザードにより壊滅、世界は壊滅へ向かうわけです。原因はスパイがコンピュータウィルスをクリオネに仕込んだことですが、ラスボス戦では、寺島ダイチ博士がこのスパイ活動に気付いていたということが明かされます。気付いていた上で、スパイをあえて泳がせていたようです。それは、情報を盗まれたくらいでは、計画に支障がないと思ってのことでした。MANIでの暴走は寺島ダイチが意図して起こしたことでしたが、まさか、スパイのコンピュータウィルスによって、ネットワークを通じて外部のエクステンドマシンからクリオネが暴走するとは思っていなかったようです。おそまつな結末ですが、手記のスパイがいなければ、あくまでMANI内部だけで完結していた事件だったので、ものの見方によっては、真の黒幕、世界崩壊の原因となったのは、手記の主人公であるといえるのかもしれません。

追記:深層の真理についての考察

ラスボス一歩手前の謎解きを成功させると、隠し部屋で、資料を見ることが出来ます。トロフィー名が「深層の真理」というくらいなので、中には驚くような資料がありました。ここで判明することは、寺島ダイチがハザード後も実は生きており、研究をMANI内部でおこなっていたこと。しかしそんなに長くは生きていなかったようです。資料の中で、自分のクローンに後は任せようといった内容があるように、死ぬ覚悟をしていました。資料にはクリオネの能力引き継ぎだったり、エクステンドした人間につく耐性などの研究記録があります。一つわからなかったのが、「宇宙に6人いる」という資料。結局これはなんだったのでしょうか。考えられる可能性としては、ハザードが起きる前に、本当に宇宙に逃げていた人間がいたということ。またはペケ字キー化された主人公たちの6人の事を指す。このどちらかだと思います。どちらかというと、後者のほうが、ストーリー的にすっきりするのですが、なぜペケ字キー化のことを宇宙と表現するのかはわかりません。クリオネが発するエックス光を星々になぞらえての表現なのかなと勝手に思ったりしています。

最後に

以上。ザンキゼロの感想・考察でした。正直に言うと、あまり期待していなかったゲームだったのでしたが、思った以上に面白かったです。ただ戦闘システムについては、どうしても不満が多くなってしまいました。特に壁と敵に挟まれてハメられた時の無力感はすごかったです。もし、何かしらの続編が作られるのであれば、戦闘システムとアイテム管理のための機能を追加してほしいと思いました。

そのかわり、ストーリー、演出、キャラクターはとても魅力的で最高に楽しかったです。リポートや小ネタなど、まだまだやり込める部分はあるようなので、トロフィー取得を頑張ってみようと思います。

以上です。

読んでいただきありがとうございます。

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sensiki

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名前:sensiki 職業:サラリーマン。いわゆる理系男子で大学からプログラミングを学び仕事でも活用中。好きな言語はPython。流行に疎いこともあり最近の話題を独自の視点でまとめていこうと思いブログ開始。スクレイピングや統計を用いたエントリを書きたいと思いまながらツールを作成中。