森博嗣のブログ「店主の雑駁」が2019年12月を持って終了

本・小説森博嗣

森博嗣さんと言えばミステリー小説作家ですが、ブログ「店主の雑駁(ざっぱくと読むそうです)」を開設してからというもの、ものすごい勢いで更新を続けられています。

時間があるときに読んでいますがそれが凄いと思った、という話です。

※店主の雑駁の更新が終了しました。この記事はまだ更新がされていた頃のことを書いた記事になります。

毎日楽しみにしておりましたが、終了してしまい残念です。

また何かしらの形で、森さんの考えが発信されることを願っています。

ではごきげんようで締め括られた最後の投稿。

森博嗣のブログ「店主の雑駁」が凄い

毎日更新されている

店主の雑駁という森博嗣さんのブログがありますが、毎日午前7時きっかりに更新されます。

投稿の予約をかけているのでしょうが、毎日この量を書いているのが驚きです。

どこかで森博嗣さんはかなりの速筆と書いてありましたが、ブログを読むとさらっと「今日は~の原稿を1万字書きました」とか書いてあります。

現在進行中のWシリーズの新作の進行状況まで書いてあるので、次の本を待ちわびているファンとしては執筆状況の情報が伝わってくるのでうれしいですね。

投稿の内容は2部構成

投稿の内容はというと、ほぼすべてのものが2部構成で書かれています。

前半は主に森博嗣さんの趣味の話。落ち葉を掃除しました、や犬の散歩に行きましたなどなど、森博嗣さんの私生活が垣間見える内容になっています。さすがに模型の話題が多いですね。

後半は仕事の話が主です。

執筆の話や、世間のニュースのことが書かれています。

最近の投稿では編集さんとのやり取りの内容などが書かれていて、おもしろかったです。

また森博嗣さんが世間をどのように見ているのかというが、垣間見ることができます。

森ミステリーを読んでいる者としては非常に興味深い投稿の数々です。

作家の仕事がどんなものかわかる

普段の生活で作家に出会う人というのは少ないと思います。なので作家という職業の人が普段何をしているのか想像できないと思います。

店主の雑駁では作家の仕事がどんなものなのかその一端がわかります。

「ゲラ」という単語が頻繁に登場するのですが、調べてみるとこれは「試し刷り」ということらしいです。勉強になりました。試作品のチェックみたいなものなのですね。

それにしても1か月で1冊分の原稿を書いていたというのは驚きました。

そのころは大学の教授もやりながらだったと思うのですが、その筆の速さに脱帽です。

どこか冷めたものの見方

シリーズを読んでいればなんとなく創造がつくと思いますが、森博嗣さんは世の中に対してどこか冷めた、それでいて鋭い見方をされているようです。

話題については様々ですが、物事の本質の部分を突いた指摘が多いです。

なのでそんな考え方があったのか、という刺激を得ることができます。

知識量が膨大なので、読んだ人が1つ賢くなれるような知識が投稿に入っています。

知的好奇心がくすぐられますね。

タイトルが一捻りされていて面白い

「燃料としての読書」や「落し物は落とさない」など、比喩や矛盾語法が使われていたり、「森博嗣の100冊とかはもうしません」などなど

一見なんのこっちゃというタイトルでも読み終わったあとには意味が分かっているようなタイトルが素晴らしいです。ブログでもタイトルを決めた後に書き始めたら結論が全然違うものになっちゃったということがしょっちゅうなので、こういったタイトルを決めることができるのは流石プロだなと感心いたしました。

最後に

早く引退をしたがっているように見える

ブログを読んでいると「だんだn消えるような引退」を望んでいるようです。

ですが編集者さんと打ち合わせをしている様子をみると、なかなか引退はさせてもらえなさそうですね。

ですが刊行ペースは遅くなっていますし、このままフェードアウトしていくつもりなのでしょうか。

ファンとしては本を出さなくなっても、ブログのように森博嗣さんの存在を感じられるような活動はおこなっていってほしいなぁと願うばかりです。

追記:本当に終わってしまいましたね。(2020年1月)

以上です。

読んでいただきありがとうございます。

本・小説森博嗣

Posted by sensiki