【これからどうなるんだろう】レシート買い取りアプリ「one」の経緯と今後の対応について

2018年7月26日話題のモノ, 技術

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レシート買い取りアプリ「one」がリリースされたのが6月12日。レシート1枚10円で買い取るという画期的で、今までになかった異質なアプリ。リリースからまだ、たった2週間ですが、多くの出来事がありました。しかし発表から2週間で、リリースの停止、再開、そして再停止と怒涛の展開が起きています。

【これからどうなるんだろう】レシート買い取りアプリ「one」の今後の対応について

 

レシート買い取りアプリ「one」について

「one」はスマートフォン用のアプリで、カメラでレシートを撮り、アップロードすると1枚につき10円貰えるというアプリです。レシートというものは、日常生活の中では、ほとんど役に立たず、経費の計算をするためのものという役割を脱しないものでした。ですがこの「one」はまた違っていて、レシートには消費動向を分析するための大切な情報が詰まっていると考え、それを収集しようというコンセプトです。誰でも考え付きそうで、誰もやらなかったことですね。

oneの収益構造

前述の通り、oneはレシート1枚につき10円貰えるサービスです。たった10円と思ってしまいそうですが、サービスを運営している側はそうも言っていられません。仮にサービスの利用者が2万人いたとして、簡単な例でいうと、全員が1ヶ月で300円分レシートをアップロードしたとしましょう。そうすると2万人×300円=600万、oneは利用者にお金を払うことになります。そのかわり、oneは2万人×30枚=60万のレシートのデータを手に入れることができますね。そのデータこそ、oneの収益源となるということです。というのも、人の購買履歴のデータというのはマーケティング等で使用されるため、かなり高額、かつ多くの企業に売ることができるそうです。

それでも1枚に10円という価格設定は、正直に言うと、少し高く設定しすぎなのではと考えました。というのも、仮に利用者が2万人に増え、それぞれが月に300円分のレシートをアップロードした場合、oneは約600万利用者にお金を払うことになります。(実際は規定の金額まで貯めないと引き出せない処置がされていますが)これってどうなんですかね。oneの出資額は1億円と言われていますが、割と早く、その1億を放出する可能性が出てきます。いかにoneが、レシートをもとに、膨大な顧客の消費状況を整理して、そのデータが売れる環境を作れるかが勝負の鍵になりそうです。

開発・運営は現役の高校生プログラマー

oneの開発・運営は山内奏人氏。彼はなんと現役の高校生プログラマだそうです。2016年にウォルト株式会社(現ワンファイナンシャル株式会社)を創業しています。ITの分野は本当に若い世代が活躍できるいい土壌ですね。10代ですでに会社を3つ起こしているということで、今回のoneが注目をあびたのも、その着眼点だけでなく、山内さんの人となりが注目されたといえるかもしれません。

似たサービス「レシートをTポイントに変える レシーカ」

実はレシートの情報をもとに利益を得るというサービスはすでに存在しています。

それが「レシーカ」です。レシーカはoneと同じようにレシートを写真にとり、それをアップロードすることでTポイントを得ることのできるサービスです。ちなみにレシーカは1日3枚までレシートの登録が可能。1枚につき1ポイント加算なので、貯めれても1日3ポイント、約103ポイント/月となります。oneとの比較ですが、得られる利益はoneのほうが圧倒的に高いですよね。何よりも現金なので、Tポイントよりも使い勝手がいいです。ちなみにこのレシーカですが、アプリを使用するにはエントリーをおこない、当選する必要があります。エントリーは随時受け付けているようですが、なかなか当選できない人もいるのだとか。確かに不特定多数でアップロードできてしまったら複数アカウントを使いまわしたり、不正をする人も増える気がしています。もしかしたらoneも今後は、当選という形で、選ばれた人にしか使えないようになっていくかもしれません。

one サービス開始からの経緯

ここでoneのサービス開始から2週間の出来事を振り返ってみたいと思います。

6/12 サービス開始、そして当日、買い取り機能のストップを発表

満を持してリリースされたoneですが、開始初日にサービスをストップさせています。詳細な理由は明かされていませんが、利用者が当初の想定よりも多く、登録の認証作業が間に合わないという理由ではないでしょうか。もしかしたらもっと技術的な、サーバーの問題なのかもしれませんが、これについて山内氏は以下のようにツイートしていました。

 

驚くべきことに、25万枚のレシートが1日で登録されたとのこと。1枚10円として、約250万円分です。少なくとも7万人のユーザーが登録が登録を済ませていることがわかりますね。仮にサービスが続いたとして、7万人が毎日10枚登録していくとした場合、7万人×300円=2100万円/月!!もちろんそんなことにはならないのですが、ユーザーが増えていくことも加味すると、1億という資金もすぐに使い果たしてしまいそうですね。この後、山内氏のtwitterにて、2週間程で、復活をすることが発表されました。

6/18 一部機能の再開、レシート1枚最大100円のキャンペーンを実施・・・しかし

サービス開始と停止後、約1週間で一部機能の再開が発表。さらに、レシート1枚最大100円のキャンペーンが発表されました。このスピード感には、皆下を巻いたようで、twitterなどのSNSでは驚きの声が上がっていました。

ちなみに最大100円というのは、ガソリンスタンドのレシートのみで、DMMAUTOとのコラボによって実現したものでした。これには利用者も有難かっていたのですが・・・。

6/20 アプリのアップデート、そして買い取りの中止

100円での買い取り発表から数日後、アプリのアップデートがおこなわれましたが、アップデートしてみると、なんと買い取りが中断されていました。DMMAUTOとのコラボが終了したことにより、何も買い取りしてくれないアプリとなってしまったのです。実質初日の早いうちにレシートを買い取ってもらえた人くらいしか収益をあげていないことになります。何にもできないアプリとなるだけでなく、登録時に本人確認書類を提出している人が大半であり、起こった結果だけを見ると、何もできないアプリのために、個人情報を提供したように見えてしまいます。

これにより、このoneというアプリや山内氏に対して、疑惑の目を向ける人も少なからずいるようですね。

リリースから約2週間経過・・・現状について、公式は沈黙を貫く

oneがレシートの買い取りを中止してから、約2週間が経過しました(6・25現在)。山内氏は2週間待ってほしいというツイートをしてから、特に具体的なアナウンスを出していません。ましてや公式のTwitterアカウントですら、アナウンスを出していないのです。正直言うと、この対応はどうなんだろうかと疑問に思わざるを得ません。素晴らしい発想のアプリであるがゆえに、こういった些細なことではありますが、早急に何かしらの反応をとってほしいと思ってしまいます。利用者はというと、ツイッターなどで、質問等を投げているようですが、リアクションはないようです。そこでまた、利用者のフラストレーションが溜まっていっているように感じます。

現状について山内氏は「順次対応しております。ご不便とご迷惑をおかけして申し訳ございません。」と自身のTwitterで発表していました。

最後に

何はともあれ今後に期待

前述のとおり、現役の高校生プログラマが開発と運営をしているサービスです。若いから守る、というわけではありませんが、発想は素晴らしいものですし、スタッフさんも頑張って対応に追われているようです。出だしこそ、不具合がありましたが、今後に期待できることには変わりありません。著名な起業家やエンジニアも注目しているようです。一刻も早く、サービスの再開を願うばかりですね。

レシートの情報はどうやって取得しているのか気になる

サービスの中で、ひとつ気になっているのですが、レシートの情報ってどうやって取り出してるんでしょうか。送られてきたレシートの画像を画像認識で自動的に取得していそうな気もします。ですが、レシートの印字のされかたは店によって千差万別です。いくら機械学習でもそんなに都合よく情報が取得できるでしょうか。気になるところです。もしかしたら、この部分は人の手でおこなっている可能性もありますね。ある程度は機械学習により印字されている情報を自動で取得、最後に人が見て、レシートと合致しているか判定していると。うーん、どちらにしても、人の手が入るのであれば、初日25万枚のレシート情報を集約するだけでも骨が折れそうです。(逆にここがほとんど自動化されていればそれはそれで素晴らしい技術力ということになりますね)さらに、それをおこなうための人件費もかかってくるため、やはり、収益化のためのデータマーケットの準備が急がれるような気がします。

以上です。

読んでいただき、ありがとうございます。

追記:2018年7月保険証券を400円で買い取るキャンペーンを実施中だが・・・

音沙汰がなかったoneですが、動きがありました。アプリをアップデートするとなんと取引ができるということなのです。さっそくアプリを更新して開いてみましたが・・・、まだ新規会員登録はできない模様です。すでに会員登録をしている人限定なのは変わりない様子。調べてみると保険証券を写真で送って400円貰えるキャンペーンがおこなわれているようですが、これはどうなんでしょうか・・・。というかレシートはどうしたんでしょう。しかも保険証券が400円というは逆に安いような気がします。保険証券には保険内容と金額が書かれています。なのでもしoneに情報を渡すと、保険会社から営業がくるかもしれませんね

というかこのアプリの最大の売りは「レシートがお金になる」というポイントのはずです。コンセプトから外れてしまっている気がするのは私だけでしょうか。というかそのレシートを使ったサービスの再開がいつになるのか早く告知してほしいです。レシートは顧客の消費動向を探るのに有効なのはわかりますが、マネタイズが難しいのかもしれません。なので手っ取り早くキャッシュを手にするために、売りやすい保険証券の情報を募集してきたと予想しております。ですが保険証券というは結構な個人情報なので、相当物好きでなければ送らないんじゃないかなぁと。

問い合わせにはまだだんまりを決め込んでるようですし、不信感を持つ人や、無関心になってしまう人も多いと思います。なによりも早く「レシート」をお金にかえるサービスの再開を望みます。

 

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sensiki

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名前:sensiki 職業:サラリーマン。いわゆる理系男子で大学からプログラミングを学び仕事でも活用中。好きな言語はPython。流行に疎いこともあり最近の話題を独自の視点でまとめていこうと思いブログ開始。スクレイピングや統計を用いたエントリを書きたいと思いまながらツールを作成中。