Google Glassの活用事例を調べてみた。工場、医療など様々な分野で利用が進む

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2017年7月18日 グーグルの持株会社アルファベットは「グーグルグラス・エンタープライズ・エディション」を発表しました。

一般消費者向け発売の中止が発表されたのが2015年1月のこと。

今回の発表でも法人市場に特化したエンタープライズ版の発表でしたがB2Bという意味ではGLASSのプロジェクトは進み続けています。プロジェクトが中止になってわけではないのであれば実際にどこでGoogle Glassが使われているのか気になったので調べてみました。

よろしくお願いいたします。

Google Glasの活用事例について、利用されている現場を調べてみる。

工場、機械工

出典:new chapter for Glass

工場でのGoogleGlassの活用事例としては部品の在庫の管理状況の把握や、部品在庫の保管場所の検索などで利用されているようです。

また機械工、例えばあのボーイング社はGoogle Glassを導入していますが飛行機のメンテナンスとなると作業は複雑で専門的な知識が必要です。エラーが原因の遅延ともなるとその損害は甚大なものとなりますしプロセス全体の見直しも必要になります。

ボーイング社以外にもオハイオ州シンシナティのGE アビエーションという航空機のエンジンメーカーもGlassを採用しています。機械工とGlassの相性はいいようです。何と言っても両手が空いていないといけませんからね。

ここでGlassを使うとどうなるかというとエラーチェックのために今まで端末を見たり、紙を見たりしていたことが視界内でおこなうことができます。例えば間違った組み立てや甘い作業をしてしまった場合は視界内にエラー情報が表示することができます。

マニュアルもデータ化されているので、仮に操作についてど忘れしたとして、分厚いマニュアル本を開かなくてはわからなかったことも作業の手を止めることなくGlassを通して検索することができるようです。

参考:Glassの新しい章(英語サイト)

After two years in a limited program, Glass Enterprise Edition is now available to more businesses through our network of expert partners

物流

出典:new chapter for Glass

物流業界ともGlassとの相性はよさそうです。

ユースケースとして「発注」された商品をどんどん箱に詰めていくピッキングの効率化がはかれます。「棚から商品を取り出し、スキャンして荷台に乗せる」という作業でもまず

  1. 発注された商品のリストを印刷する
  2. 商品の位置を思い出す
  3. 商品のバーコードをスキャンする。

という一連の作業がメガネ1つで完了します。これらがリアルタイムにおこなわれるためピッカーは効率的かつ快適に作業することができます。導入した企業はサプライチェーンの効率を15%向上したと報告しています。

医療

医療においてもカルテ作成の効率化にGlassが使われているようです。

Glassは音声入力なので医師が患者とおこなった会話による診断をすべて記録することができます。以前までだと医師は患者から聞き取った内容を端末に手で打ち込んでいく必要がありました。また再診の際も患者の名前を打ち込んで検索することは必要なくなり、視界上に患者情報を常に表示させながらケアの質を向上させることができます。

ノートや管理業務を入力する時間を削減でき、患者とやり取りする時間が増えるのは良いと思います。

また障がい者向けのデバイスとしても活用されています。

以下の画像は聴覚障害をもっている方へのアプリで、相手との会話を字幕化するものです。

出典:Captioning on Glass(CoG)

難聴の方の周りは大きな声を出して耳元で話している人や筆談でコミュニケーションをとっている方が多いと思います。しかしその意思疎通のやり方は非常に効率が悪く、両者にストレスが溜まっていってしまうものだと思います。

このアプリはそのストレスを解消するのに役立つのではないでしょうか。

Google glassが一般向けの発売を中止した理由 プライバシーの侵害という社会通念上の問題

法人向けの話題とは少しそれますがGoogle Glassは2015年に一般向けの発売を中止しています。

理由は多くあると思いますがプライバシーの侵害問題は外せないでしょう。Glassはいつでもどこでも相手との会話が録音できカメラでシャッターを切ることができます。

知らない間に顔写真をとられて利用されるというのはあまり気持ちのいいものではありません。

そういった意味で業務として活用していくのが現在の最良な活用法のようです。

ただしこのメガネ型端末については使用することがナチュラルになっていく社会が出来ていくと思います。今後「プライバシー」についても議論はおこなわれるでしょう。電脳コイルファンとしては出来るだけ早く一般発売して、新しい世界を見せてほしいと感じています。

出典:電脳コイル(2007年)

まとめ

  1. 工場、物流、医療など様々な現場で活用の場は広がっている。
  2. 活用方法としてはペーパーレス化、業務効率化として使われているケースが多い。
  3. 検索してみたが日本国内での活用事例はヒットしなかった
  4. 一般向けの発売は社会通念上まだ先の話になりそう。

 

以上です。

アメリカではどんどん活用の場が広がっている印象を受けました。

日本でももっと使う企業が増えていくといいと思います。

メガネ型端末はまだ企業用のものですが時がたてば一般向けに発売され、かつてのスマートフォンの普及のように、皆がメガネをしている未来が来るかもしれません。

Google Glassで電脳コイルの世界が実現できるかというとそうでもなさそうですが、将来に期待して待っていようと思います。

読んでいただきありがとうございます。

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sensiki

sensiki

名前:sensiki 職業:サラリーマン。いわゆる理系男子で大学からプログラミングを学び仕事でも活用中。好きな言語はPython。流行に疎いこともあり最近の話題を独自の視点でまとめていこうと思いブログ開始。スクレイピングや統計を用いたエントリを書きたいと思いまながらツールを作成中。