【ポケモンSVストーリー考察】未来の姿のポケモンは本当にポケモンなのか?バイオレットブックとオーカルチャーから考える

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ポケモンスカーレット・バイオレットが発売されました。

過去最高と名高いストーリーで、満足度の高いゲームだと思います。(対戦やワールド上での多数のバグはありますが)

私はバイオレットを購入したのですが、ストーリー上

でどうしても腑に落ちない点がありました。

それは未来の姿のパラドックスポケモンについてです。

ストーリー上ではフトゥー博士がタイムマシンを開発したことになっていますが、クリア後に読めるバイオレットブックによると、それ以前からパラドックスポケモンが確認されているような描写があります。

ストーリー攻略後、アカデミーの本棚にバイオレットブックがあるので読むことができる

なぜ過去に存在しないはずのポケモンが確認されているのでしょうか、考察していきたいと思います。

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未来のポケモンは本当にポケモンなのか?機械なのではないか?

バイオレットをプレイした人は必ず思ったであろうと思います。

「これってポケモンなの?」と。

ストーリー終盤、エリアゼロに出現する「テツノ」から始まるポケモンですが、見た目が完全に機械と化しています。

テツノコウベ
テツノコウベ、元はサザンドラだと思われる

冒険でライドポケモンとして活躍してくれるミライドンですが、正式名称は「テツノオロチ」と言うそうです。

ミライドンも現代のモトトカゲがオリジナルのポケモンだと作中で言われています。

これらの未来の姿をしたパラドックスポケモンですが、果たして本当にポケモンなのでしょうか。

考察1:見た目は機械だが、生き物である

どう考えても完全に機械に見える彼らですが、「ミライドン」に関してはフトゥー博士から生物であることが示唆されています。

ミライドンは明確に「遺伝子データ」と書かれているため完全に機械ではないことがわかる

フトゥー博士がミライドンについて説明してくれるシーンですが、明確に「遺伝子」という言葉が使われています。

このことからミライドンの体は生身の部分が存在しており、完全に機械というわけではなさそうです。

同様に、機械の体と生身の体のハイブリッドであることが示唆されているパラドックスポケモンがいます。

それがテツノコウベです。

学校の図書館で読める月刊オーカルチャーですが、テツノコウベに関する記述で、サザンドラと機械のハイブリッドポケモンであることが示唆されています。

前述のフトゥー博士の会話には信憑性がかなり高いと思われますが、月刊オーカルチャーに関してはどれだけ信頼のおけるソースであるかが作中で明記されていません。

作中ではかなりオカルト色の強い雑誌という認識がされているようで、オーカルチャーをもとに判断を下すのは難しそうです。

しかしそれほどまでに未来の姿のパラドックスポケモンに対する記述がなさすぎるため、参考にせざるを得ない状況でしょう。

考察2:人間が作り出した完全な機械である

月刊オーカルチャーは他のパラドックスポケモンについての記述があります。

中でもテツノツツミに関する記述を見ると、「太古の文献」にテツノツツミを設計し、使役していたと記述があります。

テツノツツミは完全な機械生命体?

このように未来の姿のパラドックスポケモンの中でも、記述内容に大きな差があります。

もしかしたらパラドックスポケモンの中でも、完全な機械体であるものと、ポケモンと機械のハイブリット体であるのの2種類に分かれるかも知れません。

これに関しては、これ以上情報がないためDLCなどで続報があることを祈ります。

なぜ未来の姿のパラドックスポケモンは機械の体になっているのか?

そもそも未来の姿をしたポケモンがなぜ機械の体になっているのでしょうか。こちらも考察していきます。

考察:未来の人間が絶滅したポケモンを機械で再現した説

おそらく多くの人が考えるであろう、「絶滅したポケモンを科学技術で復元した説」です。

フトゥーが開いたタイムマシンが何年後の世界なのか明確に描写されていませんが、オーカルチャーによると10億年後?なのではと書かれています。

流石に10億年後というのは言い過ぎな気がしますが、もし本当に10億年後であるならば、現代の生き物はほとんど絶滅しているか、姿を変えているでしょう。

そんな未来の世界で、過去に生きていたポケモンを再現したと考えると合点がいく部分があります。

それはパラドックスポケモンのタイプです。

例えばテツノカイナのタイプは電気/格闘タイプです。

テツノカイナのモデルはハリテヤマだと思われますが、見た目だけでみれば黄色が使われているため、電気タイプに見えなくもないです。

ちなみにタイプがどのように変化したのかは以下の通りです。

No.未来のポケモンとタイプ現代のポケモン
986テツノワダチ じめん/はがねドンファン じめん
987ビリジオン・コバルオン・テラキオン
988テツノドクガ ほのお/どくウルガモス ほのお/むし
989テツノカイナでんき/かくとうハリテヤマ かくとう
990テツノコウベひこう/あくサザンドラドラゴン/あく
991テツノイバラでんき/いわバンギラスあく/いわ
992テツノツツミ こおり/みずデリバード こおり/ひこう
993テツノブジン フェアリー/かくとうエルレイドエスパー / かくとう・サーナイトエスパー /フェアリー
999テツノオロチミライドンでんき/ドラゴンモトトカゲノーマル/ドラゴン
パラドックスポケモンとオリジナルのポケモンのタイプ変化表

見ていただくとわかるように、未来の姿のポケモンは見た目に合ったタイプになっているのがわかる。

もしも未来の人間が過去の文献をもとに作り出したのだとしたら、タイプが見た目に寄るのは仕方がない気もする。

実際にどんな生態活動をしていたのかを確認できないので、想像するままにタイプを設定したのかも知れない。

バンギラスがなぜ「鉄の茨」で電気タイプなのか?

未来のパラドックスポケモンの中で唯一と言っていいほど、不可解な名前とタイプを持ったポケモンがいる。

それが「テツノイバラ」です。

茨とは棘のある低木のことで、おそらくバンギラスの体の色と背中のトゲトゲからきている名前だと思われます。

いばらの道」ってどんな道?困難?苦難?意味や類義語・英訳を院卒日本語教師がわかりやすく解説 - Study-Z ドラゴン桜と学ぶWebマガジン
https://study-z.net/100109020 より引用

イバラと聞くとくさタイプを連想するのではないでしょうか。

初めてフトゥーがテツノイバラを出してきた時に草タイプと勘違いした人も多いと思います。

しかしテツノイバラにはくさタイプは入っておらず、でんき/いわタイプとなっています。

なぜ電気タイプなんだ?と思って調べたのですが、バンギラスの色違いの体表の色が黄色に近い色になっていました。

世界チャンピオンが使用した「色違いのバンギラス」
色違いのバンギラス、緑色から若干黄色よりの色に変化するため電気タイプと勘違いした?

つまり未来の人がバンギラスに関する資料を漁った時、通常のバンギラスと色違いのバンギラスのどちらも目にしたのではないでしょうか?

通常のバンギラスからは緑のトゲトゲからイバラという名称を、そして色違いのバンギラスの特徴をタイプに設定したのではないかと考察します。

そういえば色違いのポケモンが出る時にキラッというエフェクトが走りますが、それを電流と見間違えた、と考察しても面白いかも知れません。

ポケモンの名前が鳴き声として設定されている?

未来に絶滅したポケモンをデータなどをもとに再現したとしたら、映像や写真だけなのかと最初思っていたのですが、テツノツツミの鳴き声を見ると、「デリバー」と言っているのがわかります。

元のデリバードという名前に近い鳴き声をしていることから、姿形だけでなく、少なくとも名前も未来には伝えられていると思われます。

なぜ未来のポケモンは残酷で攻撃的なのか?

仮に人が作り出した再現ポケモンだったと仮定した場合、いくつか不可解な点があります。

それは未来のポケモンが獰猛な性格をしているということです。

バイオレットブックにもエリアゼロの怪物として紹介されているページがありますが、捜索隊員が致命傷を負い一時退却したことが書かれています。

バイオレットブックは挿絵の他に、写真の掲載もありました。

もしも、未来人がポケモンを再現してみることが目的なのであれば、凶暴な生き物として再現する必要はありません。

体はどう見ても機械に見えるため、何かしら行動を制御できるようにリミッターをつけるはずです。

にもかかわらず、パラドックスポケモンはもれなく凶暴な性格をしています。

まるで何かと戦わせるために、作り出されたと言っても過言ではない気がします。

未来の世界がどうなっているのか、フトゥーAIにしか答えは知りませんが、もしもターミネーターのように戦争が行われていて、その戦いにポケモンを模した兵器を送り込んでいるとしたらとても恐ろしいと思います。

黒いゲーフリどころの話ではありません。

矛盾:なぜタイムマシンができる前から未来のポケモンが存在しているのか?

グレープアカデミーの歴史先生、レホールの授業で興味深い話を聞くことができます。

彼女の授業では、ゲーム本編の約200年前にエリアゼロ観測隊がエリアゼロを踏破し、その時の記録がバイオレットブックだと言われています。

そのバイオレットブックに書かれている内容にフトゥーは興味を示し、エリアゼロでテラスタルの原理を解明するに至ります。

バイオレットブックにはテツノカイナと思われるポケモンのスケッチが残されており、200年前からパラドックスポケモンが存在していたことになります。

これが大きな矛盾となっています。

それは作中でペパーが指摘しています。

パラドックスポケモンが過去にいる・・・?

現状、この現象を説明することはできないと思います。DLCで何かしら補足されるのを期待します。

(何か面白い説があったらtwitterのDMで教えてください)

メタ的な視点の考察になってしまいますが、スカーレットを基準に開発を進めたため起きた問題なのではと思っています。

古代のポケモンがエリアゼロで生き延びていた、とすればまぁ説明できなくはないかな・・・という感じです。

考察:未来のポケモンではなく、また別のポケモンなのではないか

一つ、考察しがいがあるものとすれば、バイオレットブックに書かれているポケモンとフトゥーが未来から呼び出したポケモンはまた別の種類のポケモンであることが考えられます。

実はバイオレットブックに描かれているテツノワダチと、実際にゲームに登場するテツノワダチでは形に微妙な違いがあります。

バイオレットブックのスケッチがされた状況から察するに、隊員が襲われて一時退却をするようなタイミングでのスケッチだと思われるので、多少の記憶違いというのは十分考えられる理由の一つです。

しかしバイオレットブックの他のページを見ても、かなり緻密に描かれ、見間違いで片付けるには少し弱い気がします。

スケッチ通りのポケモンがもしいたとするならば、それはテツノワダチではなく、また別のポケモンである可能性があります。

そして、それはテツノワダチに限らず、他のパラドックスポケモンにも同様のことが言えます。

フトゥーが呼び出したポケモンではないとするのであれば、矛盾にはならず、まだ描かれていない過去の話だけで十分説明は可能になります。

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Posted by sensiki